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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:28:02.48 ID:N7Y7QvD70
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仮名垣魯文と歌川芳虎のコンビが、
また やらかしよった!!
…という訳で、いつぞやは同コンビによる
超展開アメリカ建国史スレを立てた者ですが、
今回は明治五年(1872年)に刊行された
「倭国字西洋文庫」(やまとがなせいようぶんこ)で描かれた、
かのフランスの英雄・ナポレオンの一代記を紹介致したく存じまする。
もちろん、参考として本編の画像もたっぷり貼ってくYO!
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:31:25.99 ID:N7Y7QvD70
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まずは、作者と絵師についてのおさらい。
詳しくはwikiを参照で。
仮名垣魯文
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E5%90%8D%E5%9E%A3%E9%AD%AF%E6%96%87
歌川芳虎
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E8%8A%B3%E8%99%8E
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:34:39.05 ID:LV5uu8mh0
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>>1
おお、あのアメリカの人か
今回も期待
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:36:58.44 ID:N7Y7QvD70
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さて、今回紹介の西洋文庫だけど、当初はフランスに続いて
イギリス、アメリカ、プロシア、トルコ、ロシアといった、
世界各国の珍しい話を綴ると予告したものの、結局のところ
副題にある「那勃列翁(ナポレオン)一代記」のみで終わった作品。
で、この作品の最大のツッコミどころなんだけど、
まずは下の画像(初編表紙)を見て欲しい。
左が本作の主人公のナポレオン・ボナパルトさんです。いやマジで。
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:42:37.91 ID:N7Y7QvD70
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実はこの作品、全編に渡って人物の描写が、従来の江戸時代から
続く草双紙の人物画のまんまで衣装の類もこの通りだったりする。
前回の「童絵解万国噺(おさなえときばんこくばなし)」では
まがりなりにも西洋画っぽく描いてたのに、どうしてこうなった…
まあ序文でも「絵組は、わが国振りに描かす」と断ってるけども
結局のところ手本が無くて旧来の絵しか描けなかったから…
ということらしいッスな。
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:45:18.56 ID:aAft+G450
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ナポレオン獅子の時代と覇道進撃は糞面白いです
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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:49:45.40 ID:N7Y7QvD70
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まずは本文に入る前に、初編の口絵に描かれた
メインの登場人物を紹介。
右:本作の主人公こと那波列翁 葡那波留(ナポレオン・ボナパル)
左:英国の女王こと盎那(ハンナ)
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14:len=102:2012/03/10(土) 23:54:56.47 ID:4L3EhU2+0
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ハンナって誰
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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:58:43.33 ID:N7Y7QvD70
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>>14
魯文の創作キャラ。
…ていうか、本作においては、
ナポレオン以外は全員創作キャラ。
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15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 23:56:10.96 ID:N7Y7QvD70
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右ページ
コルシカ島の高山に住む術士・天主道人と
海女の文迦亜留(モカール)。
左ページ
海賊・弥亜美奴留(ヤーミドル)と
鯨捕りの漁師、理愉西(リュス)。
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17:アドセンスクリックして下さい:2012/03/11(日) 00:01:10.33 ID:5a0MfXwW0
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こういうのって実はほとんど研究されてなかったりするよね
種本とか判明してるの?
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:09:54.10 ID:v5+4orJl0
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>>17
ナポレオンの伝記そのものに関しては、幕末あたりになって
「那波列翁伝 初編」(天保三年:1832年)が写本として
流布してたみたいなので、そこいらからネタを引っ張ってくる事は
可能だったんだろうけど、この作品に関しては完全に元ネタ無視して
ナポレオンの名前だけ借りて好き放題…って感じですなー。
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18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:03:48.24 ID:N7Y7QvD70
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右:豪商・普耳地(フルチ)の娘、葡天牙(ポテンニャ)。本作のヒロイン。
左:コルシカ島の島役人、我羅波西(ガラバス)。ナポレオンの宿敵。
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22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:15:42.85 ID:v5+4orJl0
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あと、その後に刊行された「海外人物小伝」(嘉永六年:1853年)でも
アレキサンダー大王やピョートル大帝と並んで、ナポレオンの伝記が
挿絵つきで掲載されてたりするので、先行資料としてはこのあたりかと。
セント・ヘレナ島に流されたナポレオン(海外人物小伝より)
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23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:20:50.47 ID:v5+4orJl0
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それでは、いざ本文の方に移ろうかと。
なお、初めに断っておくけど、前回と違って
こっちに関しては、詳しいあらすじを述べた文章は
未見・未読なので「草双紙の世界・江戸の出版文化」(ぺりかん社)に
掲載された内容のものを底として、不明な部分は場面描写から大まかに
こうだろうなと推測した物である事を書いていくので宜しくなのですよ。
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25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:26:24.76 ID:v5+4orJl0
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本文の読み初めに
「世界の形は丸く、地球という。海陸があり、陸を分けて五大州という」
から始まって、文明開化の「ヨウロッパ」も大昔は野蛮な国であったが、
国が開け、学問が盛んになって今日のようになった。
そして、その真ん中にフランスがあり、都・ハリスの西に
コルシカ島がある、と説明し、15歳になったナポレオンが
島の近海に出没する、巨大な鰐鮫を退治するところから話が始まる。
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29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:41:09.64 ID:/4nivYvI0
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>>26
自分の首刺しているように見えるんだけど?
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32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:46:47.43 ID:v5+4orJl0
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>>29
こういうのは浮世絵の描法ではよくあるパターンで、
実際には右肩の部分に銛の柄が来てるので、決して
刺してるという訳じゃ無いですよーん。
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28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:36:07.17 ID:v5+4orJl0
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見事に鰐鮫を退治したナポレオンは、
島を統括する総督・紋呉留(モンゴル)と
配下の検分役・島役人のガラバスより詮議を受ける。
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31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:45:39.54 ID:JyoEnIPN0
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>>28
武士と庄屋と浦島太郎にしか見えない
モンゴル?
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30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:42:24.33 ID:v5+4orJl0
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詮議の結果、功を認められたナポレオンは
フランス王へ拝謁する事が許され、都へと上る事となる。
場面は、船主のフルチと共に上京しようとする
ナポレオンを見初める、フルチの娘・ポテンニャ。
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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:49:24.26 ID:v5+4orJl0
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何故か本編の流れとは無関係に挿入される
傳信機(テレガラフ)と蒸気車の図。
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36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 00:59:43.90 ID:v5+4orJl0
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続いて二編の表紙。
右はコルシカ島の寺院の奥深くに封印されていた
天竺渡来のガマの化身の人間体。
左は、そのガマの妖術によって作り出された遊女の幻影。
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39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:04:14.76 ID:v5+4orJl0
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二編口絵より。
上はイギリスの海賊の首領・富馬利亜(フバリア)。
下は、同じくイギリスの商人・宇留天(ウルテン)の娘である波留那(ハルナ)。
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40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:09:11.99 ID:v5+4orJl0
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ここから二編本文。
ナポレオンを見初めたポテンニャだったが、
その一方で島役人のガラバスが彼女に横恋慕し、
自分のモノにしようと画策し、部下を引き連れて
彼女の家へと乗り込んできた!
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41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:12:33.37 ID:v5+4orJl0
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島役人という立場を利用し、権力を嵩に着て
ポテンニャの父、フルチに娘を差し出すよう
無理難題を吹っかけるガラバス一行。
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42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:16:39.86 ID:v5+4orJl0
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だが、そこに現れたナポレオンが
自慢の腕っ節でガラバス一行を成敗した!
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43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:21:17.28 ID:/4nivYvI0
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ガラバスよええええwwwwww
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44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:22:33.51 ID:JyoEnIPN0
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大捕物
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45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:23:19.81 ID:v5+4orJl0
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形勢不利と見たガラバスは一旦引き下がったが、
部下に命じ、夜陰に乗じてナポレオンを狙撃しようとするも、
これも失敗に終わる。
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46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:25:46.69 ID:Vp0AHmTi0
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今月の新刊みたいな広告があるww
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47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:29:10.30 ID:v5+4orJl0
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この後、ガラバスには総督・モンゴルより島の山中奥深くにある寺院、
教道寺の古碑を捜索するよう命が下り、ガラバスは兵士達を引き連れ
寺院へと乗り込む。
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48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:31:41.98 ID:JyoEnIPN0
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仙人みたいのがいる
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49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:34:21.14 ID:v5+4orJl0
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いざ寺院へと乗り込んだガラバスは、寺僧の制止を無視し、
兵士に命じて石碑の根本を掘り起こした結果、封じられていた
齢1000歳を越える、ガマの化身を解き放ってしまう。
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50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:37:32.61 ID:/4nivYvI0
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超展開じゃねーか
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51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:39:30.26 ID:v5+4orJl0
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このため、島の中には、ガマの化身とその眷属である
妖怪が跋扈し、人々を恐怖に陥れる事となってしまう。
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54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:45:11.03 ID:v5+4orJl0
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三編表紙。
左は島の総督・モンゴル。
右は、恐らく天主道人の眷属の霊鷲の化身か
何かだと思うけど自信ないッス…(´;ω;`)ウッ…
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58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:51:44.39 ID:v5+4orJl0
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同じく口絵より。
島の総督・モンゴルと霊鷲に乗ってパリへと降り立つ天主道人。
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60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 01:57:59.88 ID:v5+4orJl0
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一方その頃、ナポレオンは自分への報復として
ガラバスの部下達が、漁師仲間のリュス夫妻を
襲撃したことを夢に現れた天使の知らせによって知る。
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61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:03:34.25 ID:v5+4orJl0
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夜道を急いでリュス夫妻の家へと向かったナポレオンだったが
夫妻は既に銃撃されており、もはや虫の息となっていた。
怒りに打ち震えるナポレオンは、ガラバスの部下達を惨殺する。
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62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:07:22.74 ID:v5+4orJl0
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…で、実際に版行されたのは ここの部分までで、
どうもこれ以降は出版に至らなかったと見られていて
版木に貼って彫る直前の版下絵(いわゆる原画)だけが
残されているので、以下それを紹介していく形になるッス。
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64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:11:44.06 ID:v5+4orJl0
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四編の口絵部分の版下絵
右にガラバスと、同僚の蒲利院(ブリイン)
左はパリの遊女・亜意論(アイロン)
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66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:16:17.52 ID:80fWs2Wy0
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蝦蟇かっこいい
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68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:20:42.16 ID:v5+4orJl0
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ここから本編部分。
ガラバスの部下を惨殺した現場を盗み見していた、
彼を妬む漁師仲間から密告され、捕らえられた上に
拷問を受けるナポレオン。
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69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:25:41.08 ID:v5+4orJl0
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更に、ナポレオンを匿ったとして、フルチを捕らえ
ポテンニャの目の前で吊るし責めを加えるガラバス。
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71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:29:51.49 ID:/4nivYvI0
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フルチ○吊るし責め
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72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:31:27.26 ID:v5+4orJl0
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だがその時、突如現れた大鷲が、槍で貫かれたナポレオンを
磔台から救い出し、いずことへもなく飛び去ったのである!
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74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:36:33.38 ID:v5+4orJl0
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大鷲が飛んだ先は、コルシカ島内の天主道人の住む高山であった。
道人は重傷を負っていたナポレオンを法術で癒し、回復させた。
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75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:42:23.29 ID:v5+4orJl0
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そして天主道人は、ナポレオンに法術を授け、
この法力を役立てるように諭して、彼の前から
姿を消すのであった…。
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77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:47:19.46 ID:v5+4orJl0
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…といったところで、現存してる部分はここまで。
なお、四編の版下絵の中で、続く五編に関しては
言及されてはいるものの、これ以降の原画なども
現状では未確認の模様。
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78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:55:04.59 ID:v5+4orJl0
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まぁ、先発の「万国噺」の、史実を踏まえた超展開に比べると
見た目がまんま和装という絵柄のせいもあって、トンデモ感は
今ひとつかもしれんですが、新時代への過渡期における作品として
こういうのもあったという事を知って頂けたら幸いッスわ。
それでは、今宵はこれにて!
お付き合い下さった皆様には御礼申し上げます。m(_ _)m
ノシ
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79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/11(日) 02:56:07.80 ID:/XLcHQwk0
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>>1乙。面白かったよ。
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