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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:53:15.81 ID:QXDtsrrH0
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かねてより長い事捜し求めていた、江戸時代の性の百科全書こと
渓斎英泉の「枕文庫」を、この度ようやく入手できた訳なんだが、
自分だけで独り占めにしておくのはもったいないので、ぜひとも
皆の衆に御覧いただきたく…と思い立ってスレ立てした所存。
渓斎英泉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%93%E6%96%8E%E8%8B%B1%E6%B3%89
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:56:23.12 ID:QXDtsrrH0
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まずは表紙。
大きさとしてはB5判より一回り小さいぐらい。
ただし、これ自体は元の表紙でなくって、恐らく
後から新しく綴じ直したモノだと思う。
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8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:57:54.54 ID:sQv1OZfn0
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良スレの予感
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:58:30.97 ID:loo0vhLV0
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フランケンフランか…
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:59:37.15 ID:vgoM5/jvO
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世界的に見ても春画は凄い技術
昔から二次エロに関して日本人はキチガイじみてる
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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 21:59:38.15 ID:QXDtsrrH0
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序文。
表紙見返し部分は既に欠けてるので、
1項目と2項目を継ぎ合わせて掲載。
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:02:35.77 ID:E3KPdhp00
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>>13
さすが時代が下ると読みやすいな
一助していただくにも艶道の機会がない場合はどうすれば
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18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:02:02.39 ID:QXDtsrrH0
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序文の書き起こし。
なお、旧仮名遣いは現行の物に改めてます。(以下同じ)
花月魁(かげつかい)とは繾綣(いろごと)の謂(いい)なるべし。
陰陽和合(いんようわごう)の道は延年長寿のもとい(基)なれども、
世間に色情に逼(せま)り、淫欲に溺れ、不期(ふき)にして
一身をあやまつ(誤つ)者、数多(あまた)あり。
血気の勇とやいわん、是(これ)、其行(そのおこない)をしらざる故なり。
頃日(このごろ)、開好(かいこう)の隠士(いんし)来(きたり)て
淫術手練の極意を誌(しる)しあたえよと乞(こう)こと頻(しきり)なり。
嘗(かつて)思い 事なれば、此(この)弁論を述べんことは、
一朝一夕の業(わざ)にあらずと辞(いなめ)ども ゆるさず、
遂に一夜の燈火(ともしび)を費して閨裏(けいり)の深秘を集録し、
号(なずけ)て枕文庫という。
幼輩(ようはい)春情(しゅんじょう)發動(はつどう)の時に見(けみ)せば、
艶道(えんどう)の一助ともならんと云糸(しはいう)。
艶好市隠
淫乱斎 誌
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21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:02:42.79 ID:m1/RdVTL0
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いくらで買ったの?
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27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:07:20.29 ID:QXDtsrrH0
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>>21
モノ自体はヤフオクで落札したんだけど、
開始価格が1万で落札価格が約3.5万。
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29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:10:28.24 ID:QXDtsrrH0
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巻等の口絵その1。日本で最初に男女交合した
イザナギノミコトとイザナミノミコトの抱擁図。
【和合神】
倭国(ひのもと)和合神と云(いう)は此(この)二神なり。
筑波山の陰陽峰に祭る。可尊(とうとむべし)。
なお、茶色い部分は、後世のいたずら書きで原著では無色。
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31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:11:54.21 ID:loo0vhLV0
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すごい迫力のセクロスだなwww
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33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:16:18.34 ID:B6ezfp8si
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日本で最初のS●X が近親相姦とか胸が熱くなるよな
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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:16:29.02 ID:QXDtsrrH0
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巻等の口絵その2。
女性だけしかいない「女護ヶ島」(にょごがしま)の女が、
南から吹き付ける風に局所を晒して男性と交わることなく受胎する様を描く。
女護(にょご)の嶌人(しまびと)、
南風に向(むかって)懐胎する説、次編に見えたり。
なお、自分が手に入れた版は、シリーズ刊行してから
相当後になってから出た版と思われるので、版木が結構
摩滅してて、色版が薄かったりするのが難だなぁ…。
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37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:18:27.77 ID:loo0vhLV0
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すげぇ!
なんか勃ってきた
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38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:19:31.64 ID:QXDtsrrH0
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ここから本文。長いので分けて載せる。
夫(それ)陰陽和合の道は、生(しょう)あるものの常。
いずれか是を好まざらんや。
非情の草木すら雌雄(めすおす)あり。
いわんや人間においてをや、其情(そのじょう)を尽くさざらんや。
神も和光同塵(わこうどうじん)とて根本(もと)を陰陽より生ず。
仏経(ぶっきょう)にも誓扶習生(せいふしゅうしょう)とて
愛欲の情なくては八相成道(はっそうしょうどう)の化儀(けぎ)ととのわず(整わず)。
しかりといえども正恵泡胎(せいえほうたい)とて真如(しんにょ)を本(もと)として
随縁(ずいえん)にひかれず、凡夫(ぼんぷ)は随縁にひかれて真如を失うとかや。
されば恋慕可愛(れんぼかあい)の源は陰陽の和合なり。
歴史にも人王(にんのう)三十代 成務天皇の頃までは、兄弟、化(か)をへだてずといえり。
男女(なんにょ)の交合は、はずる(恥ずる)べき事にはあらず。
源氏、狭衣(さごろも)、空穂(うつぼ)、竹取、伊勢、栄花(えいか)等の物語に、
男は女にけそう(懸想)し、女は男に乱れ、和歌(みそひともじ)もて其情(そのじょう)を
通じたることを誌(しるし)尽せり。
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40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:20:25.87 ID:QXDtsrrH0
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密夫は、ことに実中(じっちゅう)の実情ふかきものなりとて、
勅撰類題和歌集(ちょくせん るいだい わかしゅう)恋の部に、
夫に忍ぶ恋のうた
手枕を ぬけてし来れば おそろしみ
はや(早や)いて(出で)ましね みつのかと(かど)より
なんと詠みたるもあれば、繾綣(いろごと)の中にては情ふかしというなる。
さればとて、姿(※ルビ読めず)に淫欲に ふけるべからず。
原来(もと)交合は、夫婦和楽のもとい(基)なれば、みる者 慎(つつしん)で、
其法(そのほう)により延命除病(いのちをのべやまいをのぞく)一事(いちじ)と
心得たまうべきなり。
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48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:25:24.96 ID:QXDtsrrH0
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【ぼぼの ほんあじ とぼし(交合)さかりの めんそう(面相)】
【陽茎(まら)陰戸(ぼぼ)の傳(でん)】
経書曰(けいしょにいわく)、左の睾丸(きんたま)は気の重り。
右の睾丸は血の重りという。
然れば左の眼大きなるは総領の果を主(つかさど)り、気も悠なるべし。
右の眼大きく左の眼小さきは、短気なり。気の重りよわき ゆえ(故)なり。
眼の大きなる方(かた)、金甲櫃(きんこうき)大(おお)きなるときは、
男は陰嚢(きんたま)大きく、女は乳大きなり。是、陰嚢の傳なり。
腮(ほう)より顎をとりまきて、首筋は男根(へのこ)にあたる
財帛(さいはく)につり合(あい)、金甲櫃ひらきたるは、腮高し淫頭必大なり。
首筋ふときは男根ふとし、月渡令(げつとれい)曰(いわく)、
頂(いただき)黒きは男根くろし(黒し)と有(あり)。
淫頭(いんとう)亀頭と云う。白きは妻児(つまこ)おそし(遅し)四十を過ぎて持つなり。
包頭(ほうとう)は、子あれども女多し、男子まれにあれども他にゆずる。
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49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:26:44.40 ID:rqNZZuP/0
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江戸時代から日本人て変わらねえんだな
男色の資料はけっこう色々見るんだけど、
女同士の同性愛に関する記述って、日本には少ない気がするんだよな
双頭の張形とか有ったんだから、まるでそういう事が無かった訳でもなかろうに
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69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:42:03.03 ID:GsAnmy4Z0
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>>49
江戸時代から変わらないというよりは
江戸時代に形成された
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76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:44:32.28 ID:rqNZZuP/0
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>>69
納得した
室町時代あたりだと、やっぱりまだこういう変な方向には走ってないの?
昔の日本は乱交パラダイスっぽい記述は結構見るけど
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80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:46:59.77 ID:GsAnmy4Z0
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>>76
無くは無いんだが春画含めて貴族くらいで
庶民までエロ文化広がったのはやっぱり江戸時代だな
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50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:28:11.81 ID:QXDtsrrH0
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陰頭(へのこのかしら)に黒痣(ほくろ)ある者 多くは貴(たっと)し。
水鏡(みずかがみ)に曰く、陰(へのこ)に黒痣を生者(しょうずるもの)貴(たっとし)なり。
全論(ぜんろん)に云(いわ)く、陰嚢(きんたま)温(あたたか)の子孫多し。
皮(かわ)急なる者、短命なり。首筋に黒子(ほくろ)あれば陰(へのこ)に黒痣あり。
色情つよき人は、気 集まりて陰(へのこ)に痣(ほくろ)生ず。女難を慎むべし。
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52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:28:49.85 ID:QXDtsrrH0
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妻を持ちて子のなき者あり。是を天闇(てんあん)という。俗に黄門(こうもん)という。
仏経(ぶっきょう)に五つの黄門あり。
○半釋迦(はんだか):男根(へのこ)ありながら用いて子なし。
○伊利沙半釋迦(いしゃりはんだか):男根ぐなぐなして玉門に入れても立たず。
○博メ半釋迦(はくしゃはんだか):日本の二形(ふたなり)。
半月は、へのこ ちぢまり女となり、半月は、へのこ生ずるなり。
○扇播半釋迦(せんてはんだか):男根小さく、用いて子なし。
○畱弇半釋迦(るいれはんだか):宮刑の人を云う。
周禮(しゅらい)にいわく、奄人(えんしん)真風(しんふう)ふさがり かくす者なり。
是(これ)は男根(へのこ)のなき者なり。玉茎(へのこ)用いることあたわざるもの、
宮中に女官と共に勤(つとむ)るなり。刑(つみ)によって男根をきららるなり。
後宮傳(こうきゅうでん)に所謂(いわゆる)、高力士(こうりきし)の類なり。
○房内経(ぼうだいきょう)曰(いわく)、玉茎(たまくき)、
和名 多末久幾(たまくき)と云う、辺乃核(へのこ)と云々。
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55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:30:07.66 ID:QXDtsrrH0
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【男根(へのこ)の最上、紫衣(しい)上性(じょうせい)之図】
○鼻梁(はなすじ)をもって根のたけ(丈)をはかり、
腮(ほう)ほ子にて陰頭(へのこあたま)のたかさをしると云々。
○世に大まらと小まらを論ず。何れがよきと。
婦人こたへて曰く。うまきもの大口に食してこうみ(香味)有るや。
小口に食してうまきをしるべし、と。この説も可なり。
【大意】
どんな美味しい食物でも口いっぱいに頬張っては、その良い味は分からない。
それと同じように、巨根を精一杯押し込まれては快感どころではない。
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60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:35:35.12 ID:QXDtsrrH0
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男根の最上、上、中、下の図示。
それぞれの男根の長さを換算すると
上品:15.84センチ
中品:13.2センチ
下品:12.5センチ
胴返:18センチ
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63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:37:47.08 ID:QXDtsrrH0
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凡(およそ)玉茎(まら)に品類多し。大男根(おおまら)
小男根(こまら)、黒、白、上反(うわぞり)、下反(したぞり)、
長陽根(ながまら)、かわかぶり、傘まら、うつぼ玉茎(まら)なり。
黒の上反をもって上品となす。白下反は下品なり。
長きは肝の臓にあたる故(ゆえ)、婦人 是を嫌う。
皮かぶりは中品(ちゅうひん)なり。情(せい)をいだして
玉門(ぼぼ)を出入(だしいれ)はこぶといえども、我皮(わがかわ)のうちにて
婦(おんな)の肌につかず、女 悦び うす(薄)し。
傘とは雁高の甚(はなはだ)しきを言う。茸(きのこ)の開きたるが如く宜しからず。
女に害あり。上品とはせず。うつぼは皮かむりの甚しきなり。
きざすといえども皮を脱がず、指にて脱がすれども出入往来(でいりおうらい)のうちに
再び皮をかぶる故に下品とすと云々。
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70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:42:08.06 ID:QXDtsrrH0
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【陰門(ぼぼ)の傳(でん)】
口と闕盆骨(けつぼんこつ:鎖骨の窪)のあいだと陰門(ぼぼ)と つりあう。
胃経(いけい)の脈、この三ヶ所流注(りゅうちゅう)す。よって明白なり。
口の広いは陰門ひろし。唇赤しは陰門赤し。頬骨、常に紫色は陰門究めて臭気あり。
財帛(さいはく:鼻翼)肉なくして高く、剣のむねのごとく、
また結喉(けっこう:喉仏)あるは、かならず さね(陰核)長し。
頬うすくして肉無く尖りたるは横骨(恥骨弓)高し。
はえさがり(モミアゲ)ごく長く、髪の毛 濃きは
下の毛(ぼぼのけ)葉草(はぐさ)のごとくありて、甚だ賎(いや)しとす。
陰門、毛のすくなきものは、はえさがり少く髪の毛うすし。
はえさがり なき(無き)は、淫門(ぼぼ)に毛なし、子少なく賎しとす。
玉門(ぼぼ)は、温かに深きを妙(よし)とす。
精気あつく、能(よく)子を生ず。
長命なり。浅く冷(つめた)きは、之(これ)に反す。
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74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:43:58.28 ID:QXDtsrrH0
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○外傳(げでん)にいわく、唇舌(おんせい)の
音味(こえいろ)をもって玉門中の
甲乙(よしあし)を定(さだむ)。
上相音味閑蟄炮 中相数炮破 下相雅破僧
○髪毛(かみのけ)縮むものは、多淫にして孤貧(こひん)なり。
濃髪(こいかみのけ)は淫乱なり。乳房大きく黒きは腎気さよく、
子、多くあり。
長き毛あるものは精気厚し。
足 大きなるは野賎(いやし)淫乱なり。
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83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:53:17.08 ID:QXDtsrrH0
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○眼(め)黒白分明(くろしろぶんみょう)、水をもって洗うがごときものは淫相なり。
晴中(めのうち)濁気(だくき)なるものは淫乱なり。
臥して泪(なみだ)流るる者は、腎うすき相なり。
○眉は糸眉、蛾眉(がひ)、弯曲(らんぎょく)淫乱なり。歯茎黒きは淫乱なり。
○婦人、髪際尖りたるは淫乱なり。常に爪をかむものは、多く難産するという。
○其儘(そのまま)という書にいわく、よがる女は色白く、二(ふた)かわ目。
肉つき中に眼もと しおらしきは、声をあげてよがると しるべし。
○陰門(ぼぼ)温かなるは、色、中(ちゅう)にして、肉つきも中。
目ぢりあがる病気なきは、ふろふき(風呂吹き)女としるべし。
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86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:54:13.51 ID:QXDtsrrH0
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○腰冷たる女は色白く青く、痩肉(やせしし)にして眼青く、
立居 下自由(ふじゆう)なるは淫門(ぼぼ)冷たし。
○含(くわ)えて、引込(ひっこむ)女は色中(いろなか)にして、
髪長く縮み、眼、まろく小さく、せい(背)中なるは、くわえて引くとしるべし。
○淫門(ぼぼ)廣(ひろ)きは、せいひきく(背低く)痩せ がたち(形)。
鼻ひきく、口廣きは、必ずひろし。
○淫門狭きは、せい(背)高く、色白く、鼻高し。
口小さく、髪あつく、手足じんじょう(尋常)なるは、せまし。
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89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 22:56:27.71 ID:QXDtsrrH0
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○臭き女は、ふとりて髪赤く、眼大きく、ほうさき赤く手足もたくましきは臭し。
○淫乱女は痩形にして、眼細く髪長く、色赤く、または黒きものは淫乱と知るべし。
○男を鳴かせる女というは、せい(背)中にして丸顔、色白く、肌こまか(細か)、
目細く手足うつくしく、足の大指 上へ反り、ものごし やさしきは必ず上開(じょうかい)なり。
また、せい(背)高く、色白く、かお面長(おもなが)、髪の毛濃く、はえぎわ薄く、
口元じんじょう(尋常)にして、肉つき すこし ふとりて さくら色なるは上開なり。
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94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:01:10.17 ID:7Z1GuxKD0
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>>89
男を鳴かせる女が今の男の好みと大して変わってないな
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93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:00:54.10 ID:QXDtsrrH0
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○交合するに、泣(なか)せるには、口をすい、
さて此方(このかた)の片股をはさませて
しとしと噺(はな)し、一時(いっとき)もすぎ、半分入るれば、
其時(そのとき)女は絶えかね、其のまま気をやる。
此(この)かた ひかえて、ぬぐいぬぐい、女のきざすまで まち(待ち)、
一物を しかしかと くわえて引く時分(じぶん)に、一度に気をやるべし。
十人に九人までは泣者(なくもの)と しるべし。
○開礼(かいれい)百ヶ条にいわく、髪はえぎわ厚く、眉のあと長く
口の髭あるは、玉門の毛、多しとしるべし。
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95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:02:45.68 ID:GsAnmy4Z0
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江戸風俗好きにはたまらんな
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96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:03:18.07 ID:QXDtsrrH0
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○左の目じりに黒子(ほくろ)あるは淫乱の相なり。
○尻、出はり(張り)たるは、かならず淫門(ぼぼ)廣(ひろ)し。
○玉門(ぼぼ)のうえに大きなる骨あるは、そらわれ(空割れ)短く、
さね(陰核)長きものは陰戸(ぼぼ)の下品とす。
○玉門の形、饅頭を二つ合せるごとくに、むっちりと ぐるり高にして、
色の赤み桃色にて、空われ(割れ)長く、吉舌(さね)みじかくふとく、
毛すくなく、やわらかなるを淫門の最上とす。
陰戸の中(うち)の説は、次篇(じへん)にくわしく しるす。
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97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:04:39.59 ID:GsAnmy4Z0
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>>1はこれをスラスラ読めるのか?
春画の書入れとか時間かけても全部は読めないんだが慣れ?
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100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:10:21.35 ID:QXDtsrrH0
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>>97
底本として、自分が手持ちの↓の中にある程度は
原文の書き下しが掲載されてるけど、それ以外の部分は
http://hikog.gokenin.com/hiraganagojuonjun.html
と、にらめっこしながら、どうにか解読…といった具合。
【底本にした本】
医者見立て 英泉『枕文庫』: 田野辺 富蔵(河出書房新社)
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101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:12:28.95 ID:GsAnmy4Z0
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>>100
ひらがな50音いいな
だが前後の文字で変わりすぎなのが辛い
見慣れない漢字も辛い
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98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:04:59.02 ID:QXDtsrrH0
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○五石女(ごせきめ)といって女に役にたたざるものあり。
螺(らい)、紋(もん)、鼓(こ)、角(かく)、脉(みゃく)の
五品にわかちて これをいうなり。左(さ)にしるす。
○螺とは、陰中めぐりめぐりて内にものあり。ほらがい(法螺貝)の ねじれたるが如くなり。
○紋とは、実女(じつじょ)ともいう。穴、はなはだ せまき ものなり。
○鼓とは、穴というものなし。煙管(きせる)の吸口ほど、
尿(しょうべん)の穴ばかりある者なるをいう。
○角とは、陰中ものありて鹿の角のごとし。陰挺(いんてい)ともいう。
○脉とは、一生 経水(けいすい)ととのわずして、あるいは
崩漏帯下(ほうろうたいげ)のごとき者、又、月水をみることなき者あるなり。
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102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:12:45.88 ID:QXDtsrrH0
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○月渡令(げっとれい)にいわく、唇黒き女は陰戸(ぼぼ)くろ(黒)し。
唇赤き女は陰戸も赤し。童女をみてしるべし。
○便道(べんどう)は淫道(いんどう)の上にあり。小腸、ボウコウ(膀胱)の口なり。
膽につる。また吐血の婦人、経水(けいすい)通ずれば吐血止むという。
○玉門(ぼぼ)は廣きをもって上品とす。又ひろきに下品あり 上たるを吉という。
味(あじわい)の事にはあらず。一曲行の自由よろしきにて 云うならんか。
○玉門は、淫戸、または通鼻(つび)なるべし。
○房内経にいわく、牡々(ぼぼ)、廷孔(ぼぼ)、曾(かつて)左祢(さね)、通微(つび)。
【陰門上品圖(ぼぼ じょうもの の ず)】
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104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:16:56.51 ID:QXDtsrrH0
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【新開】(あらばち):新開は、いまだ、さね(陰核)のびざるゆえ、
つまみ いだしたるごとく、うえにあり。たびたび こうごう(交合)すれば、
うえの さね のび、りょうほう(両方)に わかるる。
【上品】(じょうぼん):上品開(じょうひんぼぼ)は
小腹の形(なり)むっちりとして、両方に志々(しし:肉)あり。
ぼぼうえ(上)にあるゆえ、うちによく志志ありて、うごき、しまりよし。
【中品】(ちゅうぼん):中品のぼぼは小腹長く、すこし下にあり。
たにあい(谷間)のところにあり、このたぐい おおきものなりという。
【下品】(げぼん):下品のぼぼは、はらながく、一のきざのところに はりいで、
それよりしたにて、かくべつひくし。うしろにまわりて あるなり。
【腹中を看(みる)之図/子宮(こつぼ)開けて玉茎(まら)の頭を吸こむの図】
※性交中の膣内を描いた、当時としては前代未聞の怪図。
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111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:23:23.76 ID:QXDtsrrH0
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【懐胎の腹中の図】
・懐たいの五月めよりの後は、かくのごとしと知たまうべし。小児の身体まったく備るなり。
・玉茎(まら)半分(なかば)はいりては、小児かくべつに驚く事もなし。
之(これ)ですら大(おおい)に毒なり。兎角つつしむべしといえり。
・男根(へのこ)小児の尻をつくときは、出生して尻に あざ、かならず有ものなり。
腹中にて、くるし(苦し)ましむるゆえ、甚(はなはだ)毒をうく(受く)という。
・気をやるとき、かくの如くに小児の身うちへ淫水かかれば、その小児の口に入り、
出生して癲癇(てんかん)のやまひ(病)となり、怡毒(たいどく)を受(うけ)、病身なり。
※医学的に見た場合、胎児は頭を下にして卵膜に包まれ、その中に満たされた
羊水の中に浮かんでいる状態なので、上図のような描写は、本来ありえない。
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114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:26:35.96 ID:QXDtsrrH0
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交合をして帋(かみ)を はさむは、小児のために甚だ わるし。
病をうけ、頭瘡(とうそう)胎内より生ず。懐胎のうちは慎んで、
行うべからず。恐るべき一大事なり。
○懐胎真書(かいたいしんしょ)を以て腹中の図説、
婦人懐胎して陰戸の廣(ひろ)くなると云事(いうこと)、
委(くわしく)論して次篇(こうへん)に出せり。
草稿出来(しゅつらい)有といえども、帋数(かみかず)の限(かぎり)有ば略しぬ。
爰(ここ)に画(えがき)たるは、圖工(えく)が一興にして戯れなり。
○陰門(ぼぼ)の中を写すの因(ちなみ)によって懐胎の腹中を推量にて、
うつし出しつ笑観(しょうかん)に備(そなう)るのみ。説多くあり。
次篇に委(くわし)くす。
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118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:29:30.28 ID:QXDtsrrH0
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ここから、お江戸のアダルトグッズの紹介。
【琳の玉】(りんのたま)
陰戸(ぼぼ)のなかに入れて交合するなり。
もちいて のち、女をうつむけにふせしめ尻をたたけば、そのままいづる。
金(こがね)にて作るもあり。
※解説※
金属製で若干大きさの違う玉で、直径はおよそ四分(約13㍉)ほど。
そのうち一個は空洞で、他の一個は中に金属の小さい玉や水銀が入っていてやや重い。
2個を掌に載せて動かしてみると、触れ合って妙音を発する。
用法は、まず空洞の方を陰門に入れ、ついで他の一個を入れて、その後交合する。
刺激を一段と増し、また玉同士が触れ合って妙音を発して、はなはだ情緒を醸し出し、
常に十倍の喜悦をなすとされる。
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119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:31:45.75 ID:QXDtsrrH0
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【海鼠の輪】(なまこのわ)
湯にあたため、雁きわ(カリ際)に はめて使う具なり。
べつかう(鼈甲)、角、革にて つくるなり。
亀頭(へのこ)の かりを かたくせんためにもちゆ(用ゆ)。
いんすい(淫水)もるる(漏るる)とも、おそきゆえに つかうならん。
一名に「妃女啼輪」(ひめなきわ)というも、このたぐいなり。
※解説※
海鼠の干したものを湯に浸して柔らかくなったところで
輪切りにして男根に嵌めて用いる。
刺激を強くするのに加え、男根を絞しぼり、
海綿体より静脈血が還流してしまうのを防いで
サオの固さを保つ作用がある。
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120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:34:16.16 ID:QXDtsrrH0
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【甲形】(かぶとがた)
湯にいれ あたためて、玉茎(まら)のおえざる(終えざる)まえにかぶせ、もちゆるなり。
精水(いんすい)玉門(ぼぼ)に い(入)らず、はらまぬために もちゆる。
鼈甲、また革にて こしらえるなり。
※解説※
亀頭に装着し、雁高を強調し、女性への刺激を強くするために用いる。
また「懐胎させぬ器」、すなわちコン●ームに類する効用を狙ったと思われるが
果たして、実用になったかどうかは、甚だ疑問である。
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122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:35:36.35 ID:QXDtsrrH0
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【鎧形】(よろいがた)
湯にひたし、温めてもちゆ(用ゆ)。玉茎(まら)をふとくするの具なり。
じんきょ(腎虚)せぬためにつかう。べつかう(鼈甲)または革にてつくる。
鎧がた、異製なるもの多しといえり。おって(追って)かんがえ しるすべし。
※解説※
張形(はりがた)の頭を取り外したような形状をしており、胴の部分には窓が並び、
男根に嵌めて補強する事を目的として作られたもの。
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125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:39:21.00 ID:QXDtsrrH0
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【琳の輪】(りんのわ)
雁ぎわにまいて おこなう具なり。数珠玉という。
くさのみ(草の実)にてつくるもよし。
金(こがね)にてつくりたるもあるなり。
はりがねにてつづりたるは、もちゆるべからず。
あやまりて、ぼぼのなかに きずのつくこともあらん。こころつけべし。
※解説※
木の実や小さな金属の玉を数珠のように繋げた物で、
男根に装着し、女性への刺激を倍増させるために使用する。
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127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:41:38.81 ID:QXDtsrrH0
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【吾妻形】(あづまがた)
びろうど(ビロード:ベルベット)にてはり(張り)、つつみつくる。
ひとりね(独り寝)の男のためにつくる具なり。
いんすい(淫水)をびろうどに つけるべからず。しじまり、おちず。
ここは、べつかう(鼈甲)のうすきをもってあわせ、
まらを両方よりしめるがごとくにつくる。
※解説※
オナホ。ビロード以外には羽二重、あるいは薄い皮を用いる。
他には槍や刀の柄袋を裏返して代用した。
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128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:42:34.04 ID:QXDtsrrH0
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【久志理】(くじり)
年増の女など、ひとりね(独り寝)のまくら さみしきに もちゆる具なり。
張形の小さきものなり。べつかう(鼈甲)、革にても作る。
※解説※
本文に同じ。前戯として男が女に使用する場合もあったらしい。
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130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:45:33.40 ID:QXDtsrrH0
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【肥後ずいき】
まら小さきを大きくするためなり。まきかた(巻き方)に伝(でん)あり。
あやまって ぼぼのなかに のこすことあり。未熟にて、もちゆべからず。
伝に、まきはじめを細き糸にてむすびつけ、したより上へ、かたくまきあげ、
まきどめを又、いとにて むすびとめてつかう。
※解説※
今でも熊本県の名産として売り出されている、サトイモの一種である
「はすいも」の葉茎、いわゆる「ずいき」を晒して乾燥させたもの。
これを割いて二つにし、亀頭よりサオの根元まで菱型に巻き下し、
そこで留める方法と、ひとつづつ捻り結びにかけるのとの二方法があるが、
巻き下す方が、女陰に対する摩擦面を増す利があるとされる。
使用中は、中でだんだんとふやけて大きくなり、抜き挿しでは きしみ、
また芋茎より出てくる粘液に含まれる成分(サポニン)が刺激となり、
女陰の中は むず痒く、すこぶる良し…という話であるとのこと。
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131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:48:11.10 ID:QXDtsrrH0
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○喜悦のため用(もちゆ)る具おおしといえども、角革(つのかわ)にて製し
金銀にてつくるものなれば、女の体に入りて甚だ危(あやうき)わざなり。
むざと用(もちゆ)べからず。只、ひごずいきは効あるものなり。
【張形】(はりがた)
黒べつかう(鼈甲)、又は角にてつくる。紐をつけ、こしに付けて おこなうもあり。
足のかかとへ結びつけ、ひとりこれを さしいれて楽しむもあり。
※解説※
ぬるま湯にしばらく浸しておくか、あるいは熱い湯に浸した綿を内部に詰めておくと
温かく、且つ本物のように柔らかくなるとされ、手で握って局所に挿入する以外にも
根元部分にある紐を、自分の踵に結び付け、足を前後させて抜き挿しする方法もある。
また、相棒がある場合、その人の腰の下に結び付け、
これを男役とし、二人で交互に使用する。
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134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:50:59.55 ID:QXDtsrrH0
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【同両首】(おなじく りょうくび)
女二人、たがいに ぼぼへ入れ、いだき(抱き)つき、
両方よりこしを つかいて用ゆる具なり。男女のまじわるに たがう(違う)ことなし。
※解説※
「互形」(たがいがた)と言い、レズプレイの際に使用する。
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137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:53:26.82 ID:QXDtsrrH0
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○喜悦の具 再考。奇品の図説あまたありといえども、
帋数のかぎりあるによつて追刻(ついこく)次篇(じへん)に
しるしつくせり。
次篇に誌(し)せる目次をここに かかげ(掲げ)出す。
・朝鮮形(ちょうせんがた)の考(かんがえ)
・地色早指南(じいろ はや しなん)
・湯陰(ゆぼぼ)酒茎(さかまら)の説
・恋の恨(うらみ)と云事(いうこと)
・唐(とうの)玄宗皇帝、玉門(ぼぼ)十三品定めの図説
・衆道の論 ・若衆(かげま)買の事 ・通和散(つうわさん)の法
此外(このほか)奇説、珍功(ち●こう)枚挙(かぞえあぐる)に いとまあらず。
發市(うりいだし)近きにあり。
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139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:58:40.56 ID:QXDtsrrH0
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…で、ここまでが、自分が今回入手できた、第一編の上巻。
実は、今現在ヤフオクで第二編の上下がバラで出てるんだけど、
さすがに、そっちまで手に入れるのは軍資金が手元不如意なので
どうにも無理くさい…。orz
気になる人は、ヤフオクで「枕文庫」で検索してみて おくんなまし。
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141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/26(木) 23:59:58.78 ID:7Z1GuxKD0
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衆道編にちょっと期待したのにもう終わりか
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144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/27(金) 00:04:24.71 ID:sdmbrqNj0
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>>141
衆道とは違うが男娼は美男子ばっかりで綺麗な服着せてたんだぜ
腐女子大興奮の世界だな、若い役者もすぐ買われちゃうし
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151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/27(金) 00:13:11.72 ID:856ZZT890
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あと、こっから先は余談だけど、>>144の話が出てきたので。
英泉とは直接関係無いけど、大体同時代の艶本の中で、
女護ヶ島に陰間(かげま…女装の男娼)が漂着する
ストーリーなんかもあったりする。(※下の方)
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145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/27(金) 00:04:58.38 ID:856ZZT890
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あと、ついでに二編に掲載されてる
膣内から続く腹中の図と、妊娠中の
子宮内の図を貼ってみる。
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154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/27(金) 00:22:31.81 ID:856ZZT890
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そして最後っ屁でこんなのも貼っておく。
共に英泉の艶本から。
ほいでは、こんなところでグッバイさせてもらいまっさー
ノシ
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153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/27(金) 00:21:11.75 ID:KmSBtLCeP
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何回も言われてることだけど
日本人のエロへの探求心は異常すぎるw
江戸時代ですでにこのレベルだもんな
なんなんだこれは...
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