1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:55:48.30 ID:NZ9TMFIj0
筋金入りの道楽好きそして貧乏暮らし
父の代まで徳川家に仕えた名家に生まれるが素行が悪く
14歳で道楽を覚えてそれからは放浪の日々だった
家族の大事なものを勝手に質に入れ遊びの金にしてしまったことが
父親を激怒させ、志ん生は家を飛び出し生涯帰ることはなかった
blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/84/df68c59e35e3a3f77ea809e84814ee0c.jpg
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:56:12.54 ID:fcx932Q60
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 23:59:18.19 ID:NZ9TMFIj0
落語家になってからも破天荒な生き方は何も変わらず
飲む打つ買うを繰り返し借金まみれ
志ん生になるまでに15回以上高座名(芸名)変えているが、これは
借金取りから逃れるためであった
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:01:05.22 ID:gw4uDLfX0
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:07:08.16 ID:d0mwnS7k0
そんな生き方をしているため、天才落語家であったが家計は火の車
家賃が無料だが10cmのナメクジ、藪蚊の大群、芋虫がウジャウジャ湧く
通称「なめくじ長屋」での極貧生活は有名
評論家いわく、こういった無軌道な生活が志ん生の落語に良い影響を与えたのではないか?
とのこと
悲惨な日々を送った男だが高座は底抜けに明るかった
「らくだ」のような暗い話でもおかしみが込み上げてくるのは彼の生き様あってこそ
残っている映像は数少ないが、大抵顔をくしゃくしゃにして笑っている
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:11:47.20 ID:d0mwnS7k0
しょっちゅうだった
震災が発生した時、彼は身一つで居酒屋に駆け込んだという
理由はただ一つ「死ぬ前に酒を飲まなくては」とのこと
存在そのものが落語のような男だった
そのため、メチャクチャな性格でも愛されたのかもしれない
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:17:16.56 ID:d0mwnS7k0
優しく人当たりの良い人だったが落語に関しては誰よりも厳しい男だった
完璧な仕上がりになるまで一つの噺を練り上げ、綿密な話芸を披露した落語家である
弟子たちによるといつでもどこでも稽古をしていたらしい
布団に入って横になってからも、移動中の電車、車の中でもである
夢の中でも練習しているのではないか?と周りに心配されたほどの練習の虫であった
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:21:51.69 ID:d0mwnS7k0
突然やってきた
昭和46年8月31日に国立劇場小劇場で行われた第42回落語研究会で
「大仏餅」の台詞が飛んでしまったのである
「申し訳ありません。もう一度勉強し直してまいります」
客に深々と頭を下げ、舞台そでに消えてしまった
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:25:42.75 ID:d0mwnS7k0
同年12月肝固変によりこの世を去った
「あたくしは幸せでした。なぜってぇと不器用でしたから」
誰よりも自分の芸の成長に喜びを見出し、誇りを持っていた落語家だった
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:30:47.23 ID:d0mwnS7k0
彼は芸に生きた男だった
5歳で子供義太夫として寄席に出演
その後胸を痛めてしまい義太夫への道を諦め落語家に転身
話芸を磨く日々だった
そして19歳で真打昇進
これは異例の若さである
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15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:34:14.04 ID:1EEJrblQ0
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:39:18.28 ID:d0mwnS7k0
人情噺、滑稽噺、音曲噺とネタ数の豊富さは他の追随を許さない
一番の十八番は何と言っても圓朝噺だ
「鰍沢」で演じる心の奥底まで凍らせるような冷徹な女性たちの表現
雪山の描写、どれをとっても秀逸である
圓朝の肉声はレコードが1年間に合わず残っていない
だが、圓生の落語を聞くことによって圓朝の世界を楽しめるのだ
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:42:33.66 ID:d0mwnS7k0
心筋梗塞により他界
誕生日と命日が重なる。これはただの偶然でしかないが
どこか落語のオチのような、奇妙な最後であった
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:48:24.03 ID:d0mwnS7k0
ツルピカの頭、大きく出っ張った前歯、大きな顔がトレードマーク
講釈師を目指していたが、この人が講談をやると何故か客は笑い転げてしまう
真面目な講談で笑われてたら仕方がないので噺家に転身
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:49:36.91 ID:EhI6AT1G0
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:55:57.27 ID:d0mwnS7k0
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:52:08.17 ID:9JANxwJ+0
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 00:53:03.56 ID:d0mwnS7k0
その分かりやすさ、面白さ全国に広まったのは昭和4年、
「居酒屋」のレコードが発売した年である
レコードは大ヒット。彼の名が全国にまでとどろいた
彼の人気は凄まじく、年間の出演回数はダントツの一位
だが、分かりやすさを重視した点と元講釈師という偏見からか
当時の評論家や、玄人の落語ファンからは酷評されていた
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:03:12.93 ID:d0mwnS7k0
で登場していた
とぼけた雰囲気を持つ彼だが、学識の広く、ヤカンの先生と言われていたほどである
ヤカン=禿げ頭
ヤカン=落語の世界では知識をひけらかす嫌な奴という意味合いもある
こんな言われ方をしても怒ったりはせず、優しく世話好きなおじさんであった
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:08:15.60 ID:d0mwnS7k0
立川談志は彼の芸の「大衆性」を高く評価している
彼は弟子の育成能力にも長け、三遊亭歌笑、桂小南などを育てた
三遊亭金馬、これからも受け継がれていく名跡の一つである
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:10:14.21 ID:d0mwnS7k0
圓生は噺家として初めて天皇皇后御前口演を行った
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:16:20.84 ID:d0mwnS7k0
1902~1961
三木助と言えば落語の「芝浜」と博打である
彼の文学性の高い「芝浜」は名作
三木助の魅力は江戸前の口調だ
生きでいなせな落語家として人気を博した
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33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:21:22.86 ID:d0mwnS7k0
芸に悩み博打にのめり込む日々が続いた
そして彼は一度落語家を辞めた
落語を辞めた彼は踊りの師匠となった
ここで彼の人生を大きく変わることとなる
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:22:44.31 ID:EhI6AT1G0
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:28:20.84 ID:d0mwnS7k0
博打好きのロクデナシに嫁がせることは出来ないと考えた仲子の家から
「三木助を継げるような立派な芸人になれたら」という条件を出された
芸人崩れのちゃらんぽらんな男には無理だという算段が仲子の家の方にはあったのだろう
だがしかし、彼は心機一転、博打を断ち、芸に打ち込み三木助を襲名
二人は結ばれることになった
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:29:34.22 ID:guBbmRBU0
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:39:46.60 ID:d0mwnS7k0
落語家として早すぎる死だった
「芝浜」の魅力を後輩たちに伝えてほしい
瀕死の床で柳家小さんにそう頼んだという
彼は最後まで自分は「芝浜」を好んだ
好きな物を断って仕事に励む芝浜の主人公と自分が重なったのかもしれない
冒頭で書くべきであったが彼の出生には謎が多く、2012年3月28日に長女のブログで真相が明かされている
自分は誰の子供なのか?という疑問を常に抱いていたが、最後まで親に尋ねなかったという。
あまり自分という男に興味がなかったのかもしれない
「落語」と「愛する奥さん」これだけで彼は幸せだったように思う
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:48:26.48 ID:d0mwnS7k0
1895~1982
彼の魅力は怪談噺や芝居噺である
芝居噺の「中村仲蔵」での
「ありがたいなァ。広い世間にたった一人、俺の芸を良いと言ってくれたひとがいる」
この台詞に同世代の落語家たちと比べて下済み時代の長かった正蔵
は感情を乗せて演じていた
www.cdjournal.com/image/jacket/large/410912/4109121900.jpg
40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:54:30.42 ID:d0mwnS7k0
正蔵という名前は7代目の海老名家から借りたものであるからだ
約束は一代限り。ところが、昭和55年に息子の林家三平が亡くなったため
自分が生きているうちに正蔵の名前を海老名家に返す決心をし、林家彦六に改名
芝居噺、怪談噺の名手、林家正蔵が高座から消えたのはわずか一年後であった
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 01:57:12.47 ID:zc6BAuTWO
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:01:12.68 ID:d0mwnS7k0
一番有名なのはなんといっても林家木久蔵(現 木久扇)である
テレビではすべりキャラがついてしまっているが
高座では芸風こそ違うが正蔵譲りの間の上手さで客を笑わせている
木久扇による正蔵のエピソードネタ、「彦六伝」を見れば
木久扇の面白さと正蔵の天然ぶりが楽しめる
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:06:10.91 ID:d0mwnS7k0
立川談志書きたかったけどエピソードが多すぎる
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:07:07.09 ID:B0G/EvC50
少しでイイから!
それと好きな古典落語
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:10:35.29 ID:d0mwnS7k0
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:12:17.58 ID:d0mwnS7k0
家にいると弟子やスタッフが捕まえにくるから映画館へ逃げる
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:14:33.12 ID:d0mwnS7k0
「素人がガタガタ抜かすな」と激昂
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:16:41.77 ID:tfCPuMZ20
俺は落語じゃ「子別れ」が好きだなあ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:18:01.46 ID:d0mwnS7k0
現場に付き、客を見た瞬間、「想像してた感じと違う!」と思い帰宅
その後志の輔に
「お前がもっと強く俺を引きとめればよぉー」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:19:07.20 ID:d0mwnS7k0
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:21:06.32 ID:zc6BAuTWO
周りは大変過ぎるな
57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:22:34.49 ID:d0mwnS7k0
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:24:20.50 ID:B0G/EvC50
度を越したわがままのことを天才というのかもな
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:25:39.79 ID:d0mwnS7k0
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:31:38.82 ID:d0mwnS7k0
蚊取り線香吸って蚊はラリってるに違いない。粉末にして吸ってみよう→むせただけ
62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:33:33.03 ID:d0mwnS7k0
63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:34:08.27 ID:d0mwnS7k0
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:34:43.22 ID:guBbmRBU0
買えよww
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:38:29.97 ID:d0mwnS7k0
女がイクーって喘いでいるところを眺めてるとその女のマネージャーが飛んできて
「師匠のコネで映画とかよろしくお願いします」と頼んできたためその女と話すことに
67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:41:53.78 ID:d0mwnS7k0
女「はい!【ラストオナニー】って映画に出ました!」
談志「あれか!」
女「ハイ!カンチ●ウされてるのが私です!」
談志「今晩飲みにいくかい?」
マネージャー「すいません師匠。酒の席に招くのは良いんですが11時までには帰してやってください」
談志「何でだよ?」
マネージャー「親が心配するんです」
68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:44:42.79 ID:d0mwnS7k0
談志「そう。それでどうするの?」
女「普通の女の子に戻ります!」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:47:15.44 ID:zc6BAuTWO
何様www
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 02:49:51.30 ID:Bong7rIL0
こういう人生を歩める人間ってどんな気持ちっていうか感覚なのかねえ
本当の天才
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/29(火) 03:05:51.52 ID:zc6BAuTWO
時代を感じる
役者なんかもそうだけど、今は良くも悪くも品行方正が多い
犯罪者やアスペが減った分、天才も減ったように思う
社会に適合出来ないやつは思い切って芸の道に行ってみてほしい
楽しかった、今度は上方も頼むぜ乙
引用元:天才落語家たちのエピソード書いてく
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