1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:36:18.85 ID:CV10rycQ0
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:39:07.63 ID:CV10rycQ0
当時、私は確か小学四年生で、農家の多い田舎に住んでいました
その日も私は、いつものように学校へ行き、普段のように授業を受けていました。
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:41:13.97 ID:CV10rycQ0
「彼」が登場するまでは…。
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:43:19.46 ID:CV10rycQ0
担任の先生の授業を、聞いていて黒板の文字を模写していました。
すると前方のドアから、一人の男性が入って来ました。
なんかみたことあるような…
なんと、それはまぎれもなく私の父でした。
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:47:01.24 ID:CV10rycQ0
どうやら授業参観の態勢に入ったらしい。
私は、わけがわからず、ただただ凍りついていました
案の定、となりの席の男子が私のことをからかいます。
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:47:22.98 ID:7AN//P1o0
/ ` 、
/ (_ノL_) ヽ
/ ´・ ・` l お父さんは死んだんだ
(l し l) いくら呼んでも帰っては来ないんだ
. l __ l もうあの時間は終わって、君も人生と向き合う時なんだ
> 、 _ ィ
/  ̄ ヽ
/ | iヽ
|\| |/|
| ||/\/\/\/| |
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:51:53.24 ID:CV10rycQ0
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 18:59:31.07 ID:CV10rycQ0
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:01:36.44 ID:CV10rycQ0
なんとなく、そんな気持ちになってしまったのだろう…。
まあ、それにしても担任の先生も驚く。
彼は、何事もなくいつものように授業をしている。
私には信じられなかった。
父を注意して欲しかった。
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:03:42.94 ID:CV10rycQ0
私はもう恥ずかしくて、逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
そして、家に帰ったらなんといって怒りを父にぶつけようかと、必死で考えていた。
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:06:51.24 ID:CV10rycQ0
教室の展示物やら、飼育していた小動物に目を奪われている。
担任の先生は笑顔で、親切に、丁寧に説明を始めた。
父は楽しそうに説明を聞き、何やら質問し、感心したようにうなずき
納得し、そして深々とお辞儀をし、帰っていった。
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:10:08.76 ID:CV10rycQ0
父のことは大好きだった。父は少し変わったところもあるが、明るく、楽しく、何より
子煩悩な人であった。
私はそれまで反抗したこともない娘であった
でも今日のことはどうしても、許せない
何と言って父に抗議してやろうと、考えていた。
いつものように父は帰ってきた。そして私の顔を見るなり満面の笑みで静かに話し始めた
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:13:14.45 ID:CV10rycQ0
「ほら、普段の授業参観の日は、平日で父さん見に行きたいけど仕事が忙しくて行けなかったからさ。」
「前からお前の勉強してるところみたかったんだ。」
「お前…姿勢悪いなぁ…」
あぁ、そうか。
私はそれまでいっぱいにしていた怒りが一瞬にして消えていくのを感じた。
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:16:11.97 ID:CV10rycQ0
けれど、父はみたかったのだ、私の授業を。
父はひたすら私の背中を見つめてくれた四十分…。
私は父に、「そう。」
と一言いって夕飯を食べた
やっぱり父は少し変わっているなあと思ったものの、悪気のない父を責めることも出来なかった。寧ろ
時がたつにつれて私はあの四十分をとても贅沢な時間に思うようになった。
あの日の授業は、私と父だけどための授業参観だった…。
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/08(金) 19:18:17.04 ID:CV10rycQ0
父との思いでは数々あるが、短い人生をまるで知っていたかのように深く
愛していてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです
終わり
引用元:私のお父さんの心にしみる話を書いていきます
おとっつあん
返信削除自分が小4の頃のころを考えると事情を聞いても怒りをぶつけそうだ・・・
返信削除出来た娘さんや
こんなの全然こころになんかしみねーよ・・(´;ω;`)ブワッ
返信削除あーくそ
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