俺の反省文が国語の授業中にクラスの前で先生に読まれた話
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1:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:40:27.52 ID:j7vi5FX10
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聞いてくれるかい?
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4:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:42:28.97 ID:j7vi5FX10
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おれのクラスでは掃除時間にサボる男子が多かったため、サボった人は放課後に反省文を書かなければならないっていう罰則があったんだ
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5:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:43:24.83 ID:T1iFnoUO0
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聞くぜい
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6:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:47:01.78 ID:j7vi5FX10
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反省文を書くといっても担当の生徒に渡しはするもののほとんど読んでいなかった
おれは掃除時間の間5、6人でいつも野球をしていたちめ
反省文の常連だった
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7:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:51:08.75 ID:j7vi5FX10
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いつもいつも似たような内容を書くのに飽きていたため
少し趣向を変えておれがこの世界を支配したら世界がどれだけ良くなっていくのかということを書きはじめた
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8:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:54:26.60 ID:j7vi5FX10
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そんな反省文を書きはじめて一ヶ月ほど立ったころ
国語の時間、おれたちが必死に板書していると教卓の上に無造作に置かれた反省文を一枚手にとり、そして、笑った
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9:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:55:40.85 ID:z5vw08XW0
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ふむふむ
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10:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 02:57:32.44 ID:j7vi5FX10
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先生「これはなんだ?」
反省文担当の生徒「掃除をサボった人が書かされる反省文ですよ」
その先生は学年主任の鬼教師として名高く
反省文をいつも書いている生徒は俯き罰の悪そうな顔をしていた
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12:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:04:50.55 ID:j7vi5FX10
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教卓の上にある反省文の枚数はゆうに15枚を超えていた
反省文なんて望んで書くようなものではないため1人一枚書けばいいほうだった
そのため先生にはクラスの半数以上が掃除サボっていると思い、その状況を危惧しているのではないかと思っていた
まあ、あそこにある反省文のうち半数はおれの反省分なわけだが
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13:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:08:28.74 ID:j7vi5FX10
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先生「これは反省文なわけだな……」
嫌な沈黙におれや適当に反省文を書いていた生徒が一層罰の悪そうな顔をしていた
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14:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:14:41.59 ID:j7vi5FX10
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先生「なら読んでどれだけ反省しているのかというのをわかってもらうためにも読んでやらんとな~」
その言葉を聞いた瞬間反省文を書いた生徒の顔がざっと青ざめていった
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15:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:21:36.68 ID:3eKmAsC5i
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見てるぜ
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16:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:22:55.37 ID:j7vi5FX10
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先生「え~、じゃあ」
読まれたのはおれの反省文だった
おれの作文用紙八枚にもわたって繰り広げられるおれの世界が支配する話を長々と読まれた
クラスのみんなら笑っていた
反省文を書いていた生徒も緊張から解かれたためか清々しいほどの笑顔で声を上げて笑っていた
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17:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:24:38.49 ID:8kBJTn2q0
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反省文うp
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18:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:25:43.40 ID:j7vi5FX10
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>>17
もう捨てられてるからないけど
覚えている範囲でいいなら書くよ
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19:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:27:45.25 ID:j7vi5FX10
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うちのクラスでは反省文の最初に名前を書くのが一般的だったため
クラスの人は最初に名前を言われなかった時点で名前は伏せていると思っていたのだろう
誰が書いたんだろー、という声が周りから聞こえていた
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20:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:27:46.09 ID:xKAn0O1V0
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反省文ってお前何歳だよ
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22:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:30:35.75 ID:j7vi5FX10
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>>20
中学のときの話です
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21:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:30:20.49 ID:j7vi5FX10
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だが、おれは知っていた
というか書いた本人だから知っていて当然なのだが
おれの反省文は文末にそのとき習ったばかりだったbyという単語を使って
by~という形でしかも名前まで英語で書いていた
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23:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:35:51.17 ID:j7vi5FX10
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そのため反省文が読み進められるにつれておれの緊張は増していった
そして、無常にもそのときを迎えた
先生「byおれ」
その瞬間、クラスのみんながおれを見ていた
そして、より一層大きな笑いにクラスが包まれた
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24:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:37:55.61 ID:z5vw08XW0
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ヒーローじゃん
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25:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:38:21.27 ID:j7vi5FX10
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先生は笑っていた
クラスのみんなも笑っていた
その笑顔を見ていると
いままでの緊張とは一転おれがこのクラス中を笑顔にしたんだと思いはじめた
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26:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:41:12.59 ID:j7vi5FX10
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その余韻が耳を離れぬうちに授業は終わった
その後は今まで話したことのないような人にまで話しかけられた
そして、その日からおれは掃除をさせてもらえなくなったのだ
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28:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:48:05.79 ID:j7vi5FX10
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そして放課後がやってきた
いつもは数人しかいないはずの教室になぜか他のクラスの人までが集まっていた
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29:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:51:03.67 ID:j7vi5FX10
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生徒1「おっ!きたきた早く書いてくれよ反省文」
生徒2「はいこれ作文用紙」
おれ「あ、うん……」
机の周りには溢れんばかりの人が集まっていた
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30:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:54:47.50 ID:j7vi5FX10
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その中には当時おれの好きだった女の子もいた
そしてなによりおれを緊張させたのはクラス内カースト頂点に君臨するNくんまでもがいた
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31:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:57:24.89 ID:j7vi5FX10
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そんな異様な空間のなかおれはペンを取った
いよいよ書きはじめたよ~
そんな声が周りから聞こえてきた
周りの期待に応えられるような反省文を書かなければならない
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32:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 03:58:56.64 ID:j7vi5FX10
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このときほどに小説家のことを気の毒に思ったことはなかった
周りの期待に応えられる文を書かなければというプレッシャーはおれの想像をはるかに超えていた
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33:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:01:37.82 ID:j7vi5FX10
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極度の緊張のなか周りの生徒は食い入るように作文用紙を見つめていた
その日はなんとか反省文を書き終えた
出来はまあまあ良かったようで概ね満足してくれているようだった
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34:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:18:00.18 ID:oqZtd+e80
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はよ続きww
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35:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:23:49.35 ID:j7vi5FX10
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ごめん、風呂入ってた
翌日の放課後もそれは行われた
人数は昨日よりは減っていたもののそれでもおれに緊張を与えるには十分すぎるほどの人数だった
また、なんとか書き上げた
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36:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:29:20.42 ID:j7vi5FX10
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その次の日もそれは行われたが、初日に比べると圧倒的に少なくなっていた
それでも見てくれている人がいるということだけがおれのモチベーションを保っていた
そしてその日もまた反省文を書き上げた
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37:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:32:04.66 ID:j7vi5FX10
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そんなことを繰り返すこと数日
おれの周りには誰もいなくなった
あの人気は所詮一過性のものだったのだ
プレッシャーから開放されたこととみんなから捨てられたような寂しさの入り混じった感情がおれの中を渦巻いていた
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38:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:32:27.27 ID:S71eLoqcP
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これは…鬱ENDの…予感………
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39:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:32:45.61 ID:vy7w+s9l0
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まあそりゃ飽きるわ
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40:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:36:45.25 ID:j7vi5FX10
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反省文を書くときにおれの周りには誰もいなくなった
しかし、変わらないことが一つあった
なぜか掃除をさせてもらえないのだ
おれが掃除をしようとすると
生徒「大丈夫、大丈夫」
そう言っておれに掃除させてくれないのだ
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41:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:38:46.90 ID:j7vi5FX10
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この頃になるとおれの件から学んだのかいつも掃除中遊んでいた友達も掃除をするようになっていた
今までには掃除をせずに遊んでいたが
ここまでやるなと言われると無性にやりたくなって仕方がなかった
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42:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:39:19.26 ID:oqZtd+e80
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反省文書いて欲しいもんなw
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43:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:41:35.34 ID:j7vi5FX10
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人がいなくなると自然と反省文を書かされることもなくなっていた
まあ、掃除はさせてもらえないわけだけど
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44:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:46:20.91 ID:j7vi5FX10
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おれはこの状況をなんとか打開しようとある作戦を思いついた
掃除をさせてもらえないといっても決められた区間内のことにおいてのことだ
ということは割り振られていない区間ならば掃除は可能ということ
校門付近の掃除をはじめた、ここは何故か生徒たちに掃除をさせずにあさ教頭先生がいつも掃除しているのだ
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45:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:51:56.12 ID:j7vi5FX10
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掃除をしていると、教頭先生がおれのもとへやってきた
教頭「なにをしている?」
おれ「いえ、誰も掃除をしていなかったので」
教頭「どこの掃除なんだ?」
おれ「2-1の教室です」
教頭「なんでそんはやつがここを掃除しているだ」
おれ「教室のほうはもう手が足りていたので……」
教頭「だから空いている場所を見つけて掃除していなのか」
おれ「はい」
教頭「そうか、そうか」
教頭先生はすごい嬉しそうな顔をすると一緒に掃除をしてくれた
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46:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 04:56:28.89 ID:5eT3pGTE0
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>>45
おい、教頭、絶対お前のこといい奴だと思ったよなwww
いや、虐められたボッチか?
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47:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:07:51.41 ID:j7vi5FX10
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そんな日々は一ヶ月ほど続いた
教室のしようと思えばさせてもらえたのかもしれないがおれは教頭先生と話すのが楽しかったため教頭先生の元へと向かい続けた
もうこの頃になると進路のことや家庭内のことなど話しあうほどに仲が良くなっていた
この人が担任だったらどんなに良かったことかと何度も思った
そんは日々も終わりつげた
一学期が終わり
二学期がやってきた
うちの学校は学期ごとに班を変え、その時に掃除の場所も決めることになるのだ
そして、連続して同じ人とは一緒になることができない
これはみんながなるべく仲良くなるようにというのが目的らしい
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49:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:13:48.79 ID:j7vi5FX10
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そうなれば、班は代わり
この頃になると反省文のことは完全に忘れ去られていたため
おれは掃除をしなければならなくなるだろう
父のいないおれにとっては教頭先生は父のような存在だった
学校にいるとはいえ、一日に決まった時間だけ会えていたのが会えなくなるというのはとても寂しかった
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53:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:21:21.62 ID:j7vi5FX10
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中途半端にクラスの上級カーストの人に気に入られていたため、一緒の班になろうと言われた
そいつらと一緒の班になったらまず掃除はサボれない
でも断ったら雰囲気が悪くなってしまう
迷ったあげく、その人たちと一緒の班になった
中学生にとってクラス内の上下関係はとても重要だ
ここで下手に断ったりしたらと考えると断ることはできなかった
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54:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:25:48.87 ID:j7vi5FX10
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というかここから反省文ほとんど関係ないけど書いたほうがいいの?
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57:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:36:25.72 ID:j7vi5FX10
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とりあえず書きます!
そして二学期がはじまった
どうやらおれを班に誘ってくれた人は仲のいい人男子5人とローテーションで班を組んでいるらしい
(ちなみに班は男子3女子3でなければなりません)
それで1人枠が余ったからそれなりに仲の良かったおれを班に誘ったらしい
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58:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:42:26.68 ID:j7vi5FX10
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班は変わったとは言ってもそんはに一学期と変わることもなく過ぎていった掃除時間までは
正直教頭のところに行きたかったが行けるはずもなく
掃除は班の人たちと共に行った
新しい班での生活もそれなりに楽しかったが掃除時間に教頭先生のところに行けないというのは辛かった
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59:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 05:47:46.78 ID:j7vi5FX10
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教頭先生のところに行かなくなってから数日たったころ
掃除に行かなくなったので、気まずくて自分から話に行くことができずにいた
そんなときたまたま廊下で会って久しぶりに教頭先生と話した
教頭「最近は掃除来ないよな、掃除範囲だけで手一杯になっちゃったか?」
いつものような明るい声でそう言った
おれ「そうなんですよ、すみません」
教頭「いやいや、こっちこそ無理させてて悪かったな」
そういう先生の顔はどこか寂しげだったような気がする
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61:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 06:00:09.30 ID:wshYrpnm0
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教頭と>>1の純愛か
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63:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 06:49:02.99 ID:YQOkTKLq0
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仕事にいきたいが先が気になるわ
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65:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:09:09.80 ID:j7vi5FX10
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翌日から教頭先生のところへ行くため
ある嘘をつくことにした
卑怯なことだとは思ったが教頭先生に掃除を手伝って欲しいと言われているということにしたのだ
班の人から了承はあっさり得ることができた
今思えば我ながら思い切ったことをしたものだ
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66:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:13:23.84 ID:j7vi5FX10
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その日からまた教頭先生と掃除をするようになった
この頃からおれは進路をどうしようか悩んでいたため良く教頭先生に相談していた
家は母子家庭でお世辞にもお金があるとは言えなかったため私立にはなるべく行きたくなかった
かといって勉強ができるというわけでもなく内申点は良かったものの
テストの点数は平均より少し上くらいだった
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68:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:20:59.34 ID:j7vi5FX10
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受験シーズンになると大半の生徒は塾に通い始める
しかし、家にそんなお金があるようには思えなかった
そんななか勝ち抜くにはどうすればいいのかわからなかった
すると教頭先生が
「生徒会役員になれば調査表?に記載できる、それにおれは内申点はいいんだから推薦とか狙ったらどうだ?」
と言われた
推薦なんて考えたこともなかったし、なにより生徒会に入っている自分なんて想像すらできなかった
おれ「生徒会はちょっと」
教頭「良いと思うけどな~」
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69:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:32:25.42 ID:j7vi5FX10
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生徒会に入るには抵抗があったが
確かに推薦でいけることならそれに越したことはない
断りはしたものの内心はどうしようか迷っていた
気がつくと、生徒会選挙は目前にまで迫っていた
そんな中、仲の良かった友達が生徒会長に立候補するらしい
全くそんな話を聞いてなかったちめ驚いが
去年まで副会長を務めていて信頼も厚い彼からしたら順当な話だろうと思った
その話を聞いておれは彼(Uくん)におれが生徒会に立候補しようか迷っていることを話したら
入りなよ、絶対楽しいからと言ってくれた
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70:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:36:08.86 ID:j7vi5FX10
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不安は確かにあったがおれはUくんの話を信じることにした
掃除時間
おれ「おれ副会長に立候補しようと思います」
教頭「そうか、良く決心したなおれならきっと良い学校にできるはずだよ」
おれが当選するかもわからないのに教頭先生はもうおれが当選したかのように嬉しそうにそう言ってくれた
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71:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 07:44:21.52 ID:j7vi5FX10
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すみません
そろそろ学校なんで昼まで消えます
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75: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/01/21(土) 10:51:13.85 ID:TN8nkWAii
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>>71
お疲れ様ー。
期待して待ってるー!
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77:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 11:29:15.41 ID:oTVTYWcgO
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これは期待
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78:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 11:31:44.14 ID:3eKmAsC5i
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追いついた
面白いぞ!!
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80:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 12:30:26.58 ID:I2kUHcLe0
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これは面白い
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82:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 14:31:50.26 ID:n0Okqyep0
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ただいま、いまから書きはじめますけどいいですか?
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83:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 14:40:46.79 ID:Hb3C/gha0
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>>82
承認!
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85:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 14:43:35.81 ID:n0Okqyep0
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副会長に立候補する旨を先生に伝えると
いつもの暗い顔から一転見たこともないような笑顔になり
担任「頑張ろうね、先生応援してるサポートは任せてね」
これを聞いてはじめて担任の先生のことを頼もしいと思った
それでまず生徒会に立候補するにはまずクラスから宣伝委員というものを2人決めなければならない
で誰かなってくれる人はいない?というようなことがHRのときに聞かれていた
比較的クラスの人とも仲は良かったが
選挙の宣伝委員はやるとなると結構面倒く、生徒会と違ってメリット呼べるメリットがあまりなかった気がする
そんなものを引き受けてくれる人がいるのか心配だった
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86:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 14:52:43.24 ID:n0Okqyep0
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その心配は杞憂だった
おれの班を誘ってくれた人(Dくん)ともう1人の班の男子(Jくん)が手を挙げてくれていた
おれ「えっ!?いいの?」
Dくん「というか生徒会入るなら入るって言えよ、同じ班なのに今日はじめて知ったとかちょっとショックだわ」
Jくん「これって一応手はあげてるけど何するやつなの?」
Jくんは馬鹿な子だった
D「なんだよ、おまえ知らないでてあげてんのかよ」
と言って笑っていた
そんな2人を見ていると嬉しくてなんだか泣きそうになった
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87:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 15:00:25.07 ID:n0Okqyep0
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第1の難関であると思っていた宣伝委員はすんなりと決まった
そして翌日から宣伝活動が始まった
登校時間、昼休み、放課後といった時間におれたち三人はタスキをかけて宣伝活動に勤しんだ
いつもは遅刻ギリギリだったJくんだったがこの活動にはすべて参加してくれていた
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88:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 15:04:48.71 ID:n0Okqyep0
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それに2人ともこれのせいで朝練には行けず、放課後の部活にも遅れて行かなければならかった
そうまでして手伝ってくれている彼らのことを思うと絶対にも当選したいより一層強く思った
いままでの進路のためというだけでなく、単純に生徒会に入りたいと思うようになりはじめていた
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89:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 15:16:55.50 ID:n0Okqyep0
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そして、宣伝活動に最も熱が入る選挙の数日前
おれ「もう、スピーチは書いてくれた?」
D「お、おう書いたよ」
J「あんなもん30分で終わったよ」
Jくんのことに関してはすごい心配だったが
どうやらもう先生に見てもらっていたらしい
他の人立候補者たちの話によると、みんなで読みあってその後先生に見てもらっていたらしいのだか
おれたちはお互いの内容を知らなかった
おれ「どんなの書いたの?」
Dくん「内緒」
Jくん「そうだよ、本番当日を楽しみに待ってろ」
いやいやいや、何を馬鹿なことを言っているだと思ったが
何度言っても見せてくれなかった
そして演説当日を迎えてしまった
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96:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 19:25:03.53 ID:n0Okqyep0
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生徒会選挙のプログラムは順調に消化されて行った
そして、おれたちの演説の一つ前
同じ副会長を狙っているAさんの演説がはじまった
同じ副会長を狙っているため、何回が話しかけられたが冷たい態度をとってしまっていた
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97:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 19:40:31.70 ID:n0Okqyep0
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冷たい態度をとってしまっていたのは
彼女は前生徒会だった、さらに先生や周りからの評判もいい生徒会に入るために生まれたような生徒会だったからだ
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99:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 21:57:19.28 ID:n0Okqyep0
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なんか接続できなくなってて書けませんでした、ごめんなさい
あと↑の行の生徒会は生徒の間違えです
そんなことを舞台袖から演説をみながら思っていると
Jくん「あいつに勝たなきゃならないわけだな」
Dくん「そうだな、でも普通にいけるだろおれ椎名のほうが好きだし」
というようなことを恥ずかしげもなく言っていた
なんでそんなことを言えるんだろうと不思議に思いながらも
その言葉のおかげで少し心が軽くなった
そんなやり取りをしながらスピーチの最終確認していると、いよいよ演説の出番がきた
おれ「ふ~、行くよ」
Dくん「おう」
Jくん「……う、うん」
さっきとは一転、饒舌だったJくんはガチガチに固まっていた
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100:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:07:29.22 ID:2lkHrrzSi
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椎名って>>1の名前?
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102:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:10:32.91 ID:eVev7Upei
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>>100
おれの名前です
ややこしくなるんでつけました
ちなみに本名じゃないですよ椎名林檎好きなんで
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103:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:12:50.80 ID:mPVWe1zs0
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>>102
東京事変解散するんだってね
グルーヴとソロでどっちが好きなの?
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104:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:18:48.92 ID:D2ORRfPG0
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>>103
そんなんですよね、残念です
ソロの方が好きです
東京事変も良いですがやっぱりソロの方が好きですね
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106:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:24:58.58 ID:D2ORRfPG0
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その姿にすごい不安だった引き返せるはずもなく、おれたちは舞台にでた
すると腹を決めたのかさっきよりもJくんの緊張がとけてきていた
演説は
宣伝委員→おれ
の順で行われる
そして、ここではじめて彼らのスピーチ聞くことになった
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107:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:31:46.92 ID:D2ORRfPG0
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彼らのスピーチは他の宣伝委員のような形式ばったものではなく
自分の言葉で思ったことをありのまま書いてあるようなそんなスピーチだった
それを聞いて改めて彼らと活動できて本当に良かったとそう思った
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108:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:37:31.13 ID:D2ORRfPG0
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それと、彼らがスピーチを見せてくれなかった理由がよくわかった
スピーチを終えた彼らの顔は恥ずかしいのか真っ赤になっていた
そして、いよいよおれのスピーチの番がきた
マイクの行っているさなか
おれにギリギリ聞こえるくらいの小さな声で
DJくん『がんばれ!』
そう言っていた
その言葉を噛み締めながらおれはスピーチをはじめた
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109:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:43:07.01 ID:D2ORRfPG0
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いざ、やってみると思っていたよりも緊張することはなかった
ジェットコースターのようなものだと思う、怖いのははじめだけで慣れれば何のことはない
スピーチの内容はAさんとさほど一つの点を除いて違いはなかった
その違いというのが
おれはこの学校の掃除の仕組みを変えようということだった
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110:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:43:28.36 ID:8dIxhYC50
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DJくん
輪ロタ
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112:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:54:52.67 ID:D2ORRfPG0
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そのままハプニングも起きることなく生徒会選挙の演説は終わり
多目的ホールに生徒たちが投票をしに行っているとき
Aさんたちのグループが「これは当選できたんじゃない」みたいな会話をしていた
確かに生徒たちの反応も良かったと思う
でも、おれたちのだって負けてない!!
そう思っていると
Jくん「おれたちのほうが良かった、副会長は椎名で決定だな」
Dくん「おれもそう思う、副会長には椎名がなるな」
と彼女たちに聞こえるような声で言っていた
ただでさえも仲の良いとは言えない関係にみるみる亀裂が入っていった
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113:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 22:58:17.71 ID:D2ORRfPG0
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そんな彼らに反論するでもなく何事でもなかったかのように彼女たちは教室に戻っといった
おれたちもそれに習い教室に戻った
そして、教室に戻ると
クラス中から拍手とともに投票したよ~という声をかけられた
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114:名も無き被検体774号+:2012/01/21(土) 23:03:35.32 ID:D2ORRfPG0
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おれ「当選できるといーんだけどね、でも相手はAさんだし」
モブ生徒「……え?」
おれ「ん?」
モブ生徒「なに相手って」
おれ「いやだから副会長にどちらがなるかってやつだよ」
モブ生徒「どちらがっていうかどちらもなるだろ」
おれ「は?」
モブ生徒「いやだから副会長の枠は二つあるわけだから、あとは生徒の過半数の票が取れればいいわけだから普通当選するでしょ、立候補してるの2人しかいないわけだし」
おれ、D、Jくん「……………」
モブ生徒「どしたの?」
おれ「別になんでもないよ」
どうしよう、というかこいつら最後の最後にとんでもないことやらかしてくれたな
絶対に嫌な雰囲気になるよ
翌週、そんな不安をよそに選挙の結果が発表された
UくんはもちろんのことAさん、そしておれも見事に当選していた
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115:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 02:11:54.57 ID:ncLj6GK80
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枠2人ワロタ
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116:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 06:32:01.39 ID:uQ7c2riM0
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中学のころを思い出したわ
副会長2人だったよねwww
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120:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 15:37:38.02 ID:uSxQLueq0
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この日もいつものように掃除時間に教頭先生のもとへ行った
教頭「副会長就任改めておめでとう」
おれ「ありがとうございます」
教頭「これからは大変になるよ~、いつものように部活にでもでられなくなるかも」
おれ「そうなんですか?」
ちなみにこのときおれはサッカー部でした
教頭「毎日放課後まで生徒会の仕事があるからね」
おれ「へ~」
その後は、いつものような雑談をした
放課後
おれは生徒会室に向かっていた
どうやら明日新生徒会役員の紹介が体育館で行われるらしい
顔合わせもかねその説明をするらしい
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121:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 15:47:24.16 ID:uSxQLueq0
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生徒会室に近づくにつれて心拍数がどんどん上がっていった
どうしよう?
あのときのことをAさんがどうとっているのかはわからない、それでなくともそってけない態度をおれはとり続けていたためいい印象なんてないだろうし……
そんなことを考えていると生徒会室の前にたどり着いた
おれ「……」
心の準備ができてない!
そのまま通り過ぎた、そしてそのままトイレへ行った
そして、尿意もないまま便器の前に用と足すふりをした
Uくん「よう!」
おれ「!!!」
Uくん「トイレに入っていくのみえてさ、一緒に行こうよ」
これは心強い、頼れる奴ではあったがこれほどまでに頼もしいと思ったことはなかった
おれ「うん、一緒に行こう」
そう言っておれの横でおれが終えるのを待っていた
……これまたどうしよう
このまま振りをしてるのばれたらすごい恥ずかしくね?
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124:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 15:59:40.54 ID:uSxQLueq0
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というかこいつすごい便器の中をガン見してた
おいおいおい、なんだよこいつ
それとなく立っているがわから見えにくように便器に近ずき、ぶつを鞘に収めるまえにトイレを流した
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125:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:09:53.21 ID:B/2C6Ga/i
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Uくんがそのままずっと便器のほうを見ていた
おれ「行こう」
Uくん「ごめんおれもトイレしたくなった」
そう言ってさっきおれがしてた場所でしはじめた
このときのこいつの行動は未だに謎です
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126:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:14:53.44 ID:uSxQLueq0
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そして、用を足すのを待ってから生徒会室に再度向かった
入るとおれたち以外の全員がそろっていた
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127:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:19:15.80 ID:FlaICMfJ0
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U君カオスwwww
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128:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:27:17.38 ID:uSxQLueq0
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その中にはもちろんAさんもいた
空いている席が二つしかないため
Uくんは1番奥の長方形のテーブルにくっ付いてるいるパソコンの置いてある机の席に向かった
ここは前生徒会のころから生徒会長が座る席だったらしい
そして、おれはUくんの右となりにある席に座った
その真正面にはAさんが座っていた
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129:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:42:52.10 ID:uSxQLueq0
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お互いに自己紹介しあい
そして、さっきまでとはうってかわって真剣な表情になったUくんから明日のことについての説明が行われた
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131:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 16:59:14.54 ID:uSxQLueq0
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はじめの生徒会はつつがなく終わった
翌日
朝の全校集会でおれたちの紹介がおこなわれた
一度経験したからなのか全校生徒の前で話すことに前ほど緊張しなくなっていた
そして、その日から生徒会が本格的に活動に入った
その日の放課後
慣れない足取りで生徒会にむかうと机の上に見覚えのあるメルヘンチックなデザインの箱が置かれていた
おれ「それって目安箱だっけ?」
Uくん「うん、そだよ」
おれ「なんでそれがここに?」
Aさん「そんなことも知らないの?」
なんとなく怒気のこもった声だった
やっぱりあの時のことを怒っていた
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132:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 17:10:43.41 ID:uSxQLueq0
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どうにかしなきゃな~
頭の中で仲直りの方法を練っていると
Uくんが「よし、見ていくよ~」と言っていた
テーブルの上を見ていると目安箱の中に入っていた手紙が出されていた
この目安箱というのは生徒たちが匿名で生徒会にして欲しいことや設置して欲しい設備、改善してほしいことなどを言える設備である
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133:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 17:12:52.72 ID:uSxQLueq0
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しかしその実態はイタズラの手紙ばかりだった
それもたちが悪いものも多々あり、髪の毛がくるまれたものや「死ね」とだけ書かれたようなものまであった
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137:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 17:51:36.34 ID:uSxQLueq0
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そういう手紙を見ているとこの学校にもこういうことを平気でやれる人がいるのかと少し怖くなった
書記1「いたずらばっかりですね」
Uくん「そだね~」
目安箱を身終えると、することもなかため雑談をしていた
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138:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 17:56:39.53 ID:uSxQLueq0
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そんな生活にも慣れてきたころ
UさんとAくんが付き合いはじめた
前生徒会から一緒で割と仲が良かったためやっぱりそうなったか~と思った
このころになるとAさんとも仲が良いというわけでもないが普通に話せるようになっていた
そんなある日、いつものように目安箱を見ていると異才を放つ手紙が入っていた
用意されている白紙ではなく
淡い桃色の四つ折りにされた便箋が入っていた
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140:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 18:10:44.13 ID:uSxQLueq0
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おれ「おっ、なんだこれ」
その便箋を開いた
おれ「…………」
Uくんへのラブレターだった
書記1「なんだったんですか~?」
Uくん「なんて書いてあった?また生徒会の悪口とかか?」
どうしよう、Uくんはもともと有名ではあったが生徒会長になってからはさらに有名になっていた
そのおかげでAさんと付き合っているというのも結構な人がしっていた
そのためそれを知っている生徒がこんな状況になるのを分かってて出したという可能性もあったけど、この際そんなことは関係ない
おれ「またイタズラの手紙だったよ」
そう言って便箋を再び畳もうとすると
Uくん「ちょっとおれにも見せてみろよ~」
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142:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 18:16:01.39 ID:uSxQLueq0
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おまえのために見られないようにしてやったのに
そんなおれの気遣いも虚しく
Uくん「………イタズラの手紙だったな」
おれ「だから言ったじゃん」
Uくんは読み終えるとすぐに便箋を折りたたんだ
ラブレターとから結構きていたりもしたが便箋まで使ってとなるとこれが初めてだった
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144:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 19:11:15.92 ID:uSxQLueq0
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なんとか他の人には見られることなくその手紙は捨てられた
こんなことがあったりもしたが基本的には平和な日々が流れて行っいてたのだが
12月の上旬のことだった、おれはサッカーの試合中に至近距離で蹴られたボールに腕をぶつけて骨折してしまった
修学旅行を一ヶ月前に控えた時期でのことだった
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145:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 19:19:54.15 ID:uSxQLueq0
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速攻で病院に連れていかれた
診断結果は全治一ヶ月の骨折
人生初の骨折は最悪の時期だった
先生の話によるとギリギリ間に合うかもしれないが期待しないほうがいいかもとのこと
その言葉を聞いたおれは修学旅行までに絶対に治す!!
と硬く決意した
修学旅行当日、おれの腕にはまだ包帯が巻かれていた
直らなかった、若い人は治りがはやいという情報を信じていたのだが別にそんなことはなかった
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147:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 19:52:35.41 ID:h7kePrut0
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結末が全く予想できん…
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150:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 21:18:53.24 ID:uSxQLueq0
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修学旅行は京都→大阪(USJ)→奈良に行った
初日の京都
新幹線に乗ること4時間
人生で二度目の京都についた
この日は一旦ホテルに荷物を置きにいって班ごとにバスタクシー?に乗って計画した場所をまわるというものだった
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151:名も無き被検体774号+:2012/01/22(日) 21:38:28.42 ID:uSxQLueq0
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おれたち金閣寺、清水寺など色々いった
同じ班のJくんが恋占いの石を何回挑戦してももう片方の石に辿りつけずみんなから笑われていた
この時、Jくんには彼女いたんだけどね
そんなこんなで修学旅行一日目は終わった
二日目、今回の修学旅行の目玉であるUSJだ
この日は朝からみんなどことなくそわそわしていた
朝から大阪に行って、少し観光したあと
昼から夕方までの間USJで遊ぶことができる
USJの前では大阪の観光なんてちっぽけなもので頭の中はUSJのことで一杯だった
そして、念願のUSJ
おれたちはまずジュラシックパークに乗ることにした
すごい長い列だったが話していればすぐに順番は回ってきたのだが
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152:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 01:23:16.09 ID:wotqfSOs0
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骨折してるやつがジェットコースターって乗っていいの?
しかもこのジュラシックパークフィニッシュに水がかかるらしい、ますますおれには厳しい乗り物だった
おれ「おれやめとくは……」
Dくん「あっ、骨折してたらこういうのダメなの?」
おれ「たぶんダメだと思う」
Dくん「そうか……、じゃあ終わったらすぐ戻るから出口付近で待ってて、ごめんな」
おれ「大丈夫、大丈夫」
そのまま乗らずに入口に戻った
待っている間に食べていたチュリトスは、なぜだろうあんまり美味しくなかった
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154:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 01:42:33.67 ID:wotqfSOs0
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チュリトスを半分ほど食べ終えたころ出口にDくんたちの姿がみえた
Dくん「ごめんな、これからは椎名が乗りそうなやつに乗るは」
おれ「ありがと、でも気はつかわないでいいよ」
Dくん「そうか?でもまあなるべく乗れそうなのに乗ることにするよ」
おれ「うん」
Dくんの提案で絶叫系などの体に触らないもの探したが、あるにはあるが
なんだろうおれらの求めているようなアトラクションとら程遠かった
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155:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 01:48:29.30 ID:wotqfSOs0
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そのあと、題名は忘れたが海賊の劇?のようなものをみにいった
観客席の前列のほうにおれたちは座ってそれわ見ていた
観客に話しかける演出でおれたちは話しかけられたりなどしてそれなりに楽しめたのだが
劇の終盤にバケツで観客席に水をぶちまけるという演出で運悪く、というか注意書きを読んでいなかったせいでびしょ濡れになった
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156:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 02:08:32.69 ID:wotqfSOs0
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なんとか体に水が掛かるのは防げたもののすごい怖かった
そのあとは彼らがアトラクションに乗るのを待っていることが多かった
楽しみにしてたはずのUSJは思ったよりも楽しくなかった
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158:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 02:22:08.78 ID:wotqfSOs0
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その日の夜、おれはなかなか眠れずにいた
するとJくんが起き上がりそのまま部屋に備えられているトイレに入った
話しかけようと思ったがそんな隙もないほど機敏な足取りで入っていったため話しかけられなかった
出てきたら話しかけようそう思っていたのだが15分くらい経っても出てこない
あれ?漫画でも持ち込んでいたならいざ知らず手ぶらで入った彼が出てこないのはおかしいなと思いはじめていた
そんなおれの気をよそに恍惚の表情を浮かべた息の荒いJくんが出てきた
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159:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 02:26:31.49 ID:wotqfSOs0
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話しかけようと思っていたいたのだがなんだか見てはいけないようなものを見てしまったような気がして罪悪感で話しかけられずおれは寝ることにした
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162:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 03:01:42.90 ID:Cd4D7almO
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急展開w
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166:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 09:00:51.41 ID:WmUWW4jAO
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この>>1はどんな結末を読ませてくれるのだろうか
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170:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 19:55:56.26 ID:sligvFeo0
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朝起きると、元気な姿のJくんがいた
Jくん「いや~、昨日は眠くてすぐに寝ちゃったからさ早起きしちゃったよ」
なんか知らないが爽やかな顔で嘘をついていた
なんだか知らないが関わらない方が良さそうなのであのときの記憶は心にそっとしまっておこうと思っていた
おれ「そうなんだ、そういや今日でもう修学旅行も終わりだね」
Jくん「うん、あと二日くらいまだ泊まっていたいた~」
なんで二日なのかはわからなかったが
おれはとりあえず「そうだね」と返しておいた
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171:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 19:59:50.65 ID:sligvFeo0
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Jくん「じゃあ、おれトイレ行ってくるわ」
おれ「うん」
またトイレか……と思っていると
Dくん「なー」
おれ「んっ?、というか起きてたの?」
Dくん「というかJが起きる前から起きてたし」
おれ「起きてたんなら話かけてくれれば良かったじゃん」
Dくん「いや、そうしたかったんだけどね……、あいつさ~昨夜のトイレすごい長くなかった?」
おれ「うん、というかその時も起きてたの?」
Dくん「うん、でさトイレってそんなに時間か」
Dくんと話との終わる前にJくんがトイレから帰ってきた
Jくん「Dも起きたか、今からさ下にお土産買いに行かない?」
おれ「べつにいいけど、どうしたの突然?」
Jくん「気づいたんだけどさ、おれ生八つ橋一つも買ってないんだよね、せっかく京都に来たんだし一つくらいは買おうかと」
おれ「そうなんだ、あんま朝食まで時間ないし行くか」
Dくん「………おれはいいわ」
おれ「えっ、なんで?」
Dくん「おれ生八つ橋もう買ってるし……」
なのでしぶしぶ俺とJくんは2人でお土産を買いに行くことにした
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173:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 20:09:33.82 ID:sligvFeo0
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Jくん「Dのやつどうしたんだろ?」
さっき途中で途切れた会話のことかもしれないと思ったが
おれ「わかんない」
そのことはJくんには言わなかった
お土産を買って部屋に戻ると
Dくん「Jちょっと聞きたいことがある」
Jくん「えっ、なに?」
Dくんのただならぬ雰囲気を察したのかJくんも生八つ橋をカバンにしまうのを中断してDくんの方を向いていた
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176:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 20:12:30.47 ID:sligvFeo0
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Dくん「昨日の夜何してた?」
Jくん「なにって寝てただけだよ」
Dくん「そんなわけないだろトイレに行ってただろ」
Dくんにそう言われるとJくんはあきらかに動揺していた
Jくん「だ、だからなんだよ」
Dくん「何してた?」
Jくん「何もしてねーよ」
おれ「いやいや、トイレに言ったんだから用くらいは足しとけよ」
あきらにJくんの言動がおかしいためついつい指摘してしまった
Jくん「そうだよ、トイレしてただけだよ」
Dくん「そんなわけないだろ!」
すこし怒気の籠ったDくんの声におれとJくんは少し怯んだ
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177:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 20:15:04.79 ID:sligvFeo0
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おれ「ちょっと、なに怒ってんだよ」
Dくん「そりゃ怒るよ」
おれ「???、Jが一体なにしたの?いやまあ、大体予想はつくけどそんなもん生理現象なんだし仕方ないだろ」
Jくん「べつにおれは何もしてねーよ」
おれ「わかったから、ちょっとDの話し聞こうよ」
DくんとJくんをなだめつつDくんから話を聞き出した
Dくん「いや別にオ●ニーするなってことじゃないよ、そりゃ共同のトイレでされたくはないけど別にそこは怒ってないよ」
おれ「じゃあ、何に怒ってんだよ」
この時Jくんは顔を赤らめて俯いてしまっていた
Dくん「仕方の問題だよ」
おれ「仕方?」
Jくん「変な、仕方とかしてねーよ」
耳まで真っ赤になったJくんはそうポツリと言った
Dくん「おまえちゃんと飛び散ったやつ吹いたか?」
Jくん「えっ?」
Dくん「おれ、お前がトイレから出て来てちょっと立ったあとトイレにいったんだよ」
Dくん「それで便器に座ったらなんか生暖かい感じがしたからみてみたらお前の……やつだった」
Jくん「………ごめん」
おれは笑いそうになったが必死に堪えていた
Dくん「いや、別にいいよもう」
Jくん「いや、なんか本当ごめん気をつけるは」
最後のホテルでの朝食はお通夜のような雰囲気で迎えてしまった
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178:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 20:19:09.81 ID:T1y5vkwU0
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わろたwww
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179:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 20:31:03.28 ID:sligvFeo0
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ホテルの人達に生徒の代表が挨拶をして
おれたちはバスに乗ってホテルを後にした
ホテルに乗ること2時間ちょい、最終目的地の奈良についた
ここではそれといってすることもなく市街を個人で自由に散策できるというものだった
なんかぎこちないD、Jくんと共に店でお土産を見ていると修学旅行ではあまり会うことのなかった教頭先生がいた
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182:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:20:57.58 ID:sligvFeo0
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教頭「腕は大丈夫か?」
おれ「大丈夫です、友達が手伝ってくれたし不自由はあんまりなかったです」
教頭「そうか、災難だったなこんな時期に骨折なんて」
おれ「そうですね、修学旅行の一ヶ月前ですもんね」
教頭「大事な身体なんだ大事にしろよ」
おれ「はい、わかりました」
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183:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:23:03.44 ID:g02kRBCE0
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俺らの糞教頭と比べたら良い教頭すぎてワロタww
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184:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:25:31.41 ID:sligvFeo0
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>>183
教頭先生すごい温厚な人でしたから
学校内で野菜作って先生やら親御さんやらに配ったりとかもしてたらしいです
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185:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:27:27.85 ID:xadBQW3F0
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続き待ってました!DJのやり取りワロタwwwwww
教頭先生は教頭にならないで担任してたらよかったのに。
そんな関係の先生欲しかった。
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186:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:28:02.17 ID:sligvFeo0
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Dくん「他の店も回ろうよ」
おれ「うん、それじゃあまた」
教頭「うん、それじゃあな」
そう言って教頭先生とわかれた
奈良といえば鹿だったのだが時間がに会うことなく奈良観光は終わった
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187:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:31:19.16 ID:sligvFeo0
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帰りの新幹線のなか
Jくん「もうこれで修学旅行おわりか~」
Dくん「終わったね、修学旅行」
おれ「もうこれで終わりか~」
Jくん「あと二日くらい修学旅行続けたいわ」
おれ「そだね~」
そんな会話をしていると疲れていたのか
いつの間にか眠っていた
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188:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:42:41.98 ID:sligvFeo0
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学校に到着後、長々しい先生の話を聞きおえると
そのまま、家に帰ってすぐにベットに倒れこんでそのまま眠った
修学旅行から帰って二週間くらい経ったころ
いつものように教頭先生と掃除をしているときのことだった
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189:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:49:30.27 ID:sligvFeo0
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おれ「もうあと一カ月ちょっとで三年生ですよ」
教頭「そうだな、来年の今頃は受験の今頃は受験真っ只中だな」
教頭「推薦だったらこの時期に発表だな」
おれ「受かってるといいけど」
教頭「それは頑張り次第だよ」
おれ「そうですね」
おれ「そういえば、教頭先生はいつからここの掃除をしてるんですか?」
教頭「この学校に来てから少し立ったくらいだから……六年前からだな」
おれ「すごい長いことやってますね」
教頭「そうだな、転任させられることもなかったからな」
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190:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:53:30.93 ID:sligvFeo0
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……転任?
おれ「えっ?教頭先生も転任させられることもあるんですか!?」
教頭「そりゃああるよ」
おれ「先生は来年はこの学校にいるんですよね?」
教頭「それは私にはわからんよ、上の人が決めることだからな」
おれ「………、それっていつ頃決まるんですか?」
教頭「転任する先生には大体、来月の末くらいに知らされるな」
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191:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:58:47.22 ID:sligvFeo0
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おれ「………」
教頭「まあ、こればっかりは神のみぞ知るってやつだな」
そんな冗談を言いながら先生は笑っていた
それから少し時間は飛んで
卒業式が行われて3日ほどが経ったころ
教頭先生の転任が決まった
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192:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 21:59:35.34 ID:Rl5rBIaA0
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…おとっつぁん!
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193:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:08:08.03 ID:T1y5vkwU0
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うわああああん
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194:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:16:26.96 ID:982VBTU90
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なんてこったい
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195:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:20:31.50 ID:sligvFeo0
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教頭先生と一緒に掃除ができる最後の一週間はあっという間にすぎた
終業式当日
部活動生の受賞式や校長先生の話などを順調に消化していった
そしていよいよ、離任式が始まった
離任する先生がたが舞台に入ってくるなかに教頭先生の姿もあった
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196:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:22:48.63 ID:T1y5vkwU0
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学生時代に良い先生に出会えた>>1いいなぁ。
俺の担任数年前タイーホされたよwww
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197:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:25:44.64 ID:sligvFeo0
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教頭先生が話をしている最中、泣きそうになるのを必死に堪えながら先生たちの話を終わるのを待っていた
おれは本来は他の生徒がやるはずだったのだが無理をいって教頭先生への花束を渡す役を譲ってもらっていた
先生がたが全員話を終えると
吹奏楽部の音楽とともにおれは教頭先生のもとへと歩いていった
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198:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:35:05.90 ID:sligvFeo0
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教頭「椎名が花束を渡してくれるのか」
おれ「はい」
教頭「それは良かった、私もきみなら良いなと思っていたんだよ」
おれ「そうですか、良かったです」
教頭「一年間掃除手伝ってくれてありがとうな、きみと掃除できて楽しかったよ」
おれ「……はい」
教頭「来年は受験だからな気を抜くなよ」
おれ「……はい」
これでもう一緒に掃除をすることができなくなるのかと思うと
教頭「おいおい、泣くなよ会えなくなるってわけでもないだろ」
おれ「でも……」
教頭「本当にありがとうな」
おれ「こちらこそ、本当にありがとうございました!!」
泣きながらを花束を先生に差し出した
教頭「ありがとう、これからも頑張ってな」
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199:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:44:09.80 ID:xadBQW3F0
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あれ目から鼻水が出てきた
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200:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:46:55.14 ID:sligvFeo0
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おれ「はい、頑張ります」
これでこの話はおしまいです
教頭先生が離任したあと、おれはなんとか推薦で今の高校に入ることができました
本当に教頭先生さまさまです。
はじめは国語の先生のことをよく思っていませんでしたが
今では国語の先生に反省文を読んでおれの人生を変えてくれた恩人です
おわり
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201:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:49:45.30 ID:iTvzo0B80
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ラストで接続詞間違うとか
反省文提出な?
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209:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:59:53.49 ID:sligvFeo0
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>>201
やめてください、反省文はもう書きたくないです
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202:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:50:30.79 ID:T1y5vkwU0
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おつかれ!
スレタイからは予想できないいい話だった
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203:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:51:34.59 ID:v+OQWvH20
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教頭先生とはその後あったことある?
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204:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:53:13.11 ID:sligvFeo0
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>>203
3回くらいですかね
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205:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:55:54.88 ID:v+OQWvH20
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>>204
移動した学校へ直接行くのか?
教頭先生も管理職になってからそんな生徒と出会えて幸せだな
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206:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:56:45.28 ID:sligvFeo0
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>>205
連絡先教えて貰えたんで、家に遊びに行きました
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207:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:56:45.74 ID:8bhVstte0
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おつかれ!
ここだけの話、応援演説のくだりで>>1の反省文が読まれるのかと思ってたww
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208:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 22:58:09.13 ID:sligvFeo0
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>>207
そんなことしてたら副会長になれてませんよww
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211:名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 23:50:28.63 ID:TkiujkwGO
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感動した。
掃除のシステムは変えれた?
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212:名も無き被検体774号+:2012/01/24(火) 00:01:21.29 ID:vha4bsvb0
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>>211
変えることができました
そもそも教頭先生がなんで正門の前の掃除をしなければならなかったかということになるんですが
この学校は掃除する範囲が狭い広いに関わらずクラスのなかで割り振られた一つの班が受け持つことになってたんですよ
そのせいで場所によっては余ったり、足りなかったりしていたんです
そのせいで人数の足りない部分であった正門を前を教頭先生がやってたんです
それで教頭先生なきあとその場所の人数が足りなくなってきまったため
そのことを何回か学校に訴えたら
クラスで担当する掃除の場所を班ではなく人数で割り振る制度に変えてもらえました
長文失礼しました
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213: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/01/24(火) 00:27:16.12 ID:dmwtLd2J0
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おつかれー 面白かったよ>>1おつ!
ゆとり速報
返信削除文が下手糞
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