2012年4月29日日曜日

大学で初めて恋をした時のことを話そうと思う

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 12:30:22.89 ID:M6UKG5Oj0

当時スペック
俺 175 フツメン サッカー、テニス大好き
相手(百合子とする) 165くらい 控えめで結構可愛い

彼女と出会ったのは大学1年生の春だったから最近ふと思い出してどうしようもない気分になったのでつらつら書いてく

少しだけ書きためてる




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 12:34:56.47 ID:M6UKG5Oj0

立ってたか

俺は中高と男子校だったので大学で共学になったことにwktkしてた
中高のときのクラスの奴らはよくナンパとかしてたけど
俺はチキンだったので男友達と部活とかやって中高生活を過ごしてきてた
あまり色恋に興味が無かったっていうのもある
性欲もそんなに強い方じゃなかったしな



12::2012/04/29(日) 12:36:51.05 ID:M6UKG5Oj0

まあそんなこんなで特別彼女が欲しい!って感じはなく
同じ大学に高校の友達も多かったのでそいつらと仲良く入学した
入学式とかでは「女がいるって変な感じするわwww」って友達とちょっと興奮してた
新歓とかにも積極的に参加してたし、ちょくちょくではあるが新しい友達も増えて行った
女の子とメアド交換もしたりしたけどどれもその場だけって感じで特に何もなかった





17::2012/04/29(日) 12:39:30.24 ID:M6UKG5Oj0

男子校出身といっても飲食店でバイトとかしてたし
全く女の子に免疫がないってわけでもなく淡々と俺の新大学生の日々は過ぎて行った
最初に書いたように運動が好きな俺はテニスかサッカーのサークルに入るかで悩んだりしてた
次第に高校の友達とじゃなく新しい男友達とばかりもつるむ様になっていってた
ていってもまだどこか遊びに行くほど仲良くはなかったけど



21::2012/04/29(日) 12:42:54.97 ID:M6UKG5Oj0

そんなこんなで大学の授業も始まって
俺はそこまで頭がいいわけでもなかったし頑張って付いていこうと必死だった
授業始まったばかりだったから周りのみんなもやる気出しまくってて焦った
結構好奇心旺盛な俺は興味のあるサークルは一通り周りつつバイトも継続しつつ
授業に勤しむのは最初結構大変だった
しかも俺は実家通いだったから片道2~3時間かかるのもあって毎日へとへとだったな



24::2012/04/29(日) 12:44:49.63 ID:M6UKG5Oj0

前置き長くなったけど、百合子と出会ったのは授業が始まってから2週間後くらいだったと思う
少人数のクラスで先生が2人組になってくださいって言ってきて
俺は友達となろうかと思ったけどちょうどそのとき1人休んでて1人余るんだよね
その時俺以外の誰かをぼっちにさせるの嫌だったから
お前らが2人組になれよって言って辺りを見回したら
俺の後ろに1人で座ってる女の子がいたんだ



30::2012/04/29(日) 12:48:11.05 ID:M6UKG5Oj0

その子は誰とも組めなそうでちょっとテンパってたから
「俺と組もうよ」って話しかけた
ちょっと驚きながらこっちを見たその子は色白で目がぱっちりしていて可愛かった
最初その子は俺がわざわざその子のために来たのかと思ったらしく
「悪いからいいよ!友達と組んで」ってなんか遠慮してたけど
俺ぼっちなんだwって言ったらちょっと嬉しそうに俺の隣の席に移動してきた



35::2012/04/29(日) 12:51:54.60 ID:M6UKG5Oj0

先生が2人組になってやれって言われた何かはすぐ終わった
でも先生もやる気が無いのかしばらくぐだぐだしてたので
百合子といろいろ話してた
免疫が無くはないって言ったけど、隣の席っていう近距離はさすがに緊張した


百合子変えるべき?



40::2012/04/29(日) 12:55:05.46 ID:M6UKG5Oj0

百合子は普通に話すし、なんで1人で座ってたのかわからないくらいだった
そんなこと考えてたら
「私人見知りすごいんだよね・・・でも俺くんが話しかけてくれてよかった!ありがとう!」
ってはにかんだ顔見てちょっと照れた
もしかしたらこのときにはすでに恋に落ちていたのかもな
話してたら割と話も弾んだしもっと話したいって思って
ちょうどその後昼休みだったので一緒に食べようって誘ったんだ
今思えばすごい勇気出したな、俺
百合子と昼食べに行くって言ったとき友達がニヤニヤしてたけど



41::2012/04/29(日) 12:58:47.15 ID:M6UKG5Oj0

学食は混むだろうからって2人で適当に弁当買って広場みたいなところに行った
たしか天気も良くて清々しい日だった
まったり喋りながらくつろいでた
俺は内心緊張してた
目が合う度に思わず逸らしたりしてたと思う



45::2012/04/29(日) 13:02:17.82 ID:M6UKG5Oj0

読んでくれてる人ありがとう

そこで分かったことは、百合子は地方出身で1人暮らししてるってこと
自炊に慣れなくて大変!って言って笑ってた
俺は実家住まいだけどそろそろ1人暮らししたいんだよねって話したり
物件探し出遅れたからいいところ見つけられなくて実家通いしてた感じなんだ



51::2012/04/29(日) 13:06:26.20 ID:M6UKG5Oj0

あとは百合子とメアド交換して次の講義が始まるからって別れた
遠目から見てたら友達らしき人たちと合流してて
たまたまあのクラスに友達出来なかっただけなのかなって思った
でもちょっと嫉妬したのも確かかな



53::2012/04/29(日) 13:10:15.31 ID:M6UKG5Oj0

百合子とは結構講義も被ってるみたいだったから
毎日大学では百合子を探すのが日課みたいになってた
メールはなんか怖くて送れなかった
向こうからも来なかったし
そんな風にしてたらある日大教室で彼女を見つけることが出来た



54::2012/04/29(日) 13:13:56.60 ID:M6UKG5Oj0

まだ友達も来てなかったのかわからないけど、
百合子はまた1人ぼっちでぽつんと座ってた
思わず見てたら目が合って百合子は笑顔で手を振って来た
俺も手を振ろうかと思ったら手招きをされたのでドキドキしながら彼女のもとに行った



56::2012/04/29(日) 13:16:45.04 ID:M6UKG5Oj0

どうやら百合子はメアドを交換したのを忘れてたらしく
「メアド教えて」って無邪気に聞いてきたんだ
俺の携帯にはもう百合子の名前は入ってたし、
よく分からないまま「もうしなかった?」って聞いたら
百合子は焦って携帯を確認して笑ってた
「ごめん忘れてた!じゃあメールしてくれれば良かったのに」
って冗談っぽく言ってきて俺はメールしなかったことを後悔した



57::2012/04/29(日) 13:19:52.37 ID:M6UKG5Oj0

友達に女の子と話してるのを見られるのも少し恥ずかしかったってのもあって、
その後すぐ百合子とまた別れた
まだまだ子供だったな・・・
ただ百合子は良い子だし、友達出来るといいなって思ってた
一人占めしたい気持ちも少しはあったと思うけどね



58::2012/04/29(日) 13:23:56.32 ID:M6UKG5Oj0

その夜百合子から初めてメールが来た
内容はよく覚えてないけど、他愛もない話だった
宿題やった?とか、友達できたかも!よかったね、とかそんな感じ
俺はまだまだ百合子に対してはっきり恋心は抱いてなかったし
忙しかったのもあってそこまでメールに注意は向けてなかった
結構俺からメールを止めたりしてたし



59::2012/04/29(日) 13:27:43.57 ID:M6UKG5Oj0

サークルにも入り練習を始めたりして
あまり大学で百合子を見ない日も続いて次第に意識から薄れていった
たまに向こうからメールが来たりしたが長く続いた試しはなかった
その時はまだ男友達と溶け込むことにも必死だったしな
たまに百合子を見かけると友達といて俺のことも忘れてるだろうなって思ってた



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 13:29:52.66 ID:cVGcsFQq0

パンツはどうしたらいい?



63::2012/04/29(日) 13:31:54.57 ID:M6UKG5Oj0

>>61
履いててください



62::2012/04/29(日) 13:30:56.31 ID:M6UKG5Oj0

そんなとき、最初に俺が百合子に話しかけたあの少人数のクラスの授業があった
少人数なだけに必ず百合子と顔を合わせることになる
ただ俺は友達と固まってるからへたれな俺は恥ずかしくて話しかけられずにいた
クラスが終わってみんなが教室から流れ出てるとき、
百合子が男に話しかけられてるのが見えた



66::2012/04/29(日) 13:34:55.32 ID:M6UKG5Oj0

女友達といるのはたまに見かけたけど、
男と話してるのは初めて見たからなぜか居たたまれなくなった
何より俺と話してた時と同様にはにかみながら百合子が話してるのを見て
激しく動揺してしまったんだ
それで俺は全く空気を読まず2人の間に割って入った
「よ!元気?」
2人は驚いた様子で振りかえった



68::2012/04/29(日) 13:38:14.95 ID:M6UKG5Oj0

自分でも俺何やってんだ、って思ったけど
引き下がるわけにもいかずそこに突っ立ってた
百合子はそれでも笑顔で俺に話しかけてくれた
「この人、悠くん。同じサークルの人」
って百合子が相手の男を紹介してきた
フツメンだが俺よりかっこよかった



69::2012/04/29(日) 13:41:39.66 ID:M6UKG5Oj0

とはいえ、チャラそうだった
いかにも女好きな感じが出ているのを俺の男子校出身の感覚が捉えた
あと、メールで百合子は女子校出身だって言ってたから
俺は更に不安になってさ
このままだと百合子の貞操が危険だと思ってなんとしても阻止しようと決めた



71::2012/04/29(日) 13:44:15.97 ID:M6UKG5Oj0

意気込んでた俺だけどその男は「じゃあ」ってすぐ消えて行った
今後俺がいないときに百合子に近づいてても助けられねえ・・・
ってなぜか彼氏でもないのに俺は1人焦りだした
その後2、3言百合子と言葉交わして俺は帰った
一緒に帰れば良いのだが、帰り道が反対ということを恨んだ



72::2012/04/29(日) 13:48:42.30 ID:M6UKG5Oj0

そんな感じで悶々としてたら数日後また百合子とメールをしてるとき
その日は色々話すことがあって珍しくかなり長く続いた
百合子から「俺くんってモテそうだから、すぐ私のことなんか忘れちゃうよね」
なんてきた
どう捉えればいいのかわからなくてしばらく返事が出来ずにいた



74::2012/04/29(日) 13:51:14.45 ID:M6UKG5Oj0

ただ俺はモテた試しがないしもちろん彼女もいたことがない
大学でもこれといった話もまだなかったので百合子のお世辞だろうと思うことにした
俺からしてみれば百合子の方がモテそうで不安だったんだがorz
なんて言えるわけもなく、無難に「そんなことないよー」とか返してた



75::2012/04/29(日) 13:54:48.80 ID:M6UKG5Oj0

そんな話をしてたからなのかな、よくわからないけど
携帯が鳴る度に俺はドキドキしてた
百合子じゃないときは極端にがっかりしたり
百合子だったときはさらにドキドキしたりしてた
…あれ?これって恋なの?
なんてちょっと気づきだした自分にまた焦ってドキドキしたりしてた



76::2012/04/29(日) 13:57:58.95 ID:M6UKG5Oj0

百合子は結構メールがまめみたいで返事も早かったけど、
前の悠って男ともメールしてんのかなとか考えるとまた複雑な気持ちになった
そんなこと俺に関係ないのに、とかなんかごちゃごちゃ考えてたら
ああ俺百合子のこと好きなのかもって思い始めた



78::2012/04/29(日) 14:00:29.67 ID:M6UKG5Oj0

ただそれまで誰かをまともに好きになったことはなかった俺
好きなの?好き?みたいな感じになってた
小学校のとき女の子にスキーとか言ってたときとは全く違う感覚でさ
なんかもやもや考えてたらもう百合子にメールしない方がいいって思ってしまったんだ



80::2012/04/29(日) 14:05:38.49 ID:M6UKG5Oj0

そんなわけでメールが来てもそっけなく返事をするようになってしまった
そうこうしてるとメールが来なくなった
俺は一層サークルやバイトに打ち込んだ
確か連休、ゴールデンウィークがあったけど
百合子に会えない寂しさを友達と遊ぶことで紛らわせたりしていた



82::2012/04/29(日) 14:08:27.56 ID:M6UKG5Oj0

授業を受ける日々にもどってだらだらと過ごしていたらメールが届いた
百合子じゃなく、同じクラスの他の女子
少人数のクラスの皆でクラス会みたいな集まりをやるので来ませんか、
みたいな案内メールだった
一斉送信の中には百合子の連絡先も含まれていた
内容は授業の後みんなで食事をするというシンプルなものだった



84::2012/04/29(日) 14:11:44.55 ID:M6UKG5Oj0

その日はバイトが入っていたけど俺は調整していくことにした
百合子も来るのかな?そればかり考えていた
むしろ俺の友達のやつらは邪魔だから来てくれるなとか考えていた



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 14:10:45.36 ID:Jp05A88KO

見てるぞ
百合子と>>1は誰似だ?



85::2012/04/29(日) 14:17:11.99 ID:M6UKG5Oj0

クラス会当日、企画者の計らいなのかそれは少人数のクラスが最後の授業の日だった
なので授業が終わってそのまま皆流れで行ける
授業中はずっとそわそわしていた
百合子がいるのを確認して、今日こそは話しかけようって決めていた

>>83
ありがとう!嬉しいな
百合子はちょっとうみかって子に似てる
俺は前に反町を気弱そうにさせて眼鏡かけさせた感じって言われたことがあるくらいだw



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 14:18:33.89 ID:203S1CCZ0

文系?



88::2012/04/29(日) 14:23:33.53 ID:M6UKG5Oj0

そんなこんなで特に近づけずに食事会は始まった
席も遠からず近からずな感じでがっかりだった
俺も友達と盛り上がったりしてそれなりに楽しんでたけど
1,2時間経ったくらいに百合子の方を見たら
百合子は顔を真っ赤にしてずっと笑ってた
まさかとは思ったがやはり周りに飲まされて酔っていたらしい


>>86
文系です



87::2012/04/29(日) 14:19:57.82 ID:M6UKG5Oj0

授業が終わるとみんなで近くの居酒屋まで歩くことになった
俺は百合子に近づこうとしてたけど友達に捕まりうまくいかなかった
目が何度って会釈をするくらいで俺は心臓がはちきれそうだった



90::2012/04/29(日) 14:26:36.05 ID:M6UKG5Oj0

ざわついて皆もそれぞれ楽しんでる雰囲気で俺もテンションあがってたから
勇気出して百合子の隣まで移動して「大丈夫?」って話しかけた
話すの久しぶりだな、とか
百合子はうふふってにこにこしながら「大丈夫だよー」ってふわふわした感じで言ってた
そのクラスには悠はいなかったけど、他の男も油断ならないなーとかまた心配になった



91::2012/04/29(日) 14:31:56.21 ID:M6UKG5Oj0

そしたら百合子は「メールしてくれないよね。寂しいんだけど」とか言い出した
俺以外ともメールしてんだろwとか思ってたらなぜかそのまま口から出てしまった
百合子は「女の子たちとたまにするくらいだよ・・・」って寂しそうに言って、
酔ってるせいか目が潤んでた
そしたら周りの男が百合子に「百合子ちゃん連絡先交換しようよ」とか話しかけてきた



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 14:32:06.40 ID:nSmu48Ws0

持ち帰るチャンスやな



93::2012/04/29(日) 14:34:44.48 ID:M6UKG5Oj0

百合子が上機嫌でいいよーとか言ってるのを見て
なんか切なくなってきた
俺なにやってんだろって
このとき初めて俺覚悟決めたな
百合子のこと好きだ、もう逃げるのやめよう
百合子が俺の初恋なんだって



96::2012/04/29(日) 14:38:00.55 ID:M6UKG5Oj0

二次会ってことでそのままカラオケに移動した
ふわふわしたままの百合子は俺が様子見ながら連れて行った
「もう帰った方がいいんじゃない?」って聞いたけど残るってきかなかった
時間もまだ早かったから結構な人が二次会にきてたな



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 14:35:27.43 ID:cVGcsFQq0

出会ってからどのくらいで自分の気持ちに気づいたの?



100::2012/04/29(日) 14:41:28.28 ID:M6UKG5Oj0

俺の友達もそれぞれ女の子と話してて俺に構ってこなくなったから
俺はずっと百合子の隣をキープしてた
百合子は女の子らしい曲歌ってて可愛かった
ずっとにこにこしてるのがなんか胸にきた


>>94
この時点で2カ月くらいかな



101::2012/04/29(日) 14:44:52.42 ID:M6UKG5Oj0

他の子がラブソング歌ってるとき百合子が俺の腕をぎゅって掴んできた
急なことに胸が止まりそうになって百合子の方見たら
まだ顔を赤くしながら曲を口ずさんでいた
俺が見ているのに気付くと、「良い曲だよね」って切なそうに言った
大塚愛のプラネタリウムだったかな




102::2012/04/29(日) 14:49:14.59 ID:M6UKG5Oj0

しばらくしたら二次会も解散っていう流れになったので
俺は勇気を出して百合子に「送っていくよ」って言った
百合子は「いいよいいよ!」って本気で遠慮してたけど
周りの女子が「百合子危ないから送ってもらいなよー」とか
「俺くんなら安心だからw」とか言ってて結局送っていくことになった
1人暮らしだし危なくて心配だったからな
下心は、多分、ない



105::2012/04/29(日) 14:52:32.24 ID:M6UKG5Oj0

居酒屋からは徒歩20分くらいのところで2人で夜の道を歩いた
最初に出会った日以降2人きりは2回目だったから緊張しまくった
完璧意識してたしね
そんな俺の気も知らずに百合子は上機嫌にふわふわとたまによろけながら楽しそうに歩いてた
俺はもう終電乗れないって分かってたから友達の家に後で行くって言っておいて
来なかったら百合子ちゃんちまでぶん殴りに行くぞって言われてたw



106::2012/04/29(日) 14:55:16.34 ID:M6UKG5Oj0

お互いぽつりぽつり話してるうちに気が付いたら恋の話になってた
「俺くんってモテるんでしょw」ってからかいながら笑う百合子
好きな人は、とか言ってるうちに百合子が空を見上げて黙ってしまった
俺は、「好きな人いるの?」って思わず聞いてしまった



107::2012/04/29(日) 14:58:38.34 ID:M6UKG5Oj0

少しの沈黙の後、百合子が俺の方を見た
「あのね、変なこと言うけど」って切りだされた
「聞いてくれる?」
俺はよくわからず頷いた



109::2012/04/29(日) 15:00:24.00 ID:M6UKG5Oj0

うーん、って唸った後百合子は話し始めた
まだ頬は少し赤かった
「地元でさ、幼馴染がいてね
小さい頃からお互いを知っててずっと仲良かったの
私は女子校に入っちゃって離れちゃったんだけど
高1のときに付き合い始めて」
どうでもいいけど俺はここで百合子に彼氏がいたことにショックを受けたww



112::2012/04/29(日) 15:03:24.66 ID:M6UKG5Oj0

「高校が遠くてあまり会えなかったんだけど、楽しかった」
この辺で百合子の家に着いたんだけど、
近くの公園に行ってベンチに座ることにした
「Kくんと東京の大学目指しててね
そしたらいつでも会えるねって…
高校でずっと我慢して多分いっぱい遊ぼうって」
俺は複雑な気分でずっと聞いてた
百合子は何を俺に伝えようとしているのか
俺の気持ちがバレててけん制してるのか?とか



116::2012/04/29(日) 15:07:03.35 ID:M6UKG5Oj0

「でも、結果的にね、
私だけ受かっちゃって。
Kくん一生懸命勉強してたから何も言えなかった
お互い近況報告した後連絡が来なくなって
それでも私はKくんのこと待ってるつもりだった
きっとまた元気になって連絡が来るはずだって」



117::2012/04/29(日) 15:10:11.92 ID:M6UKG5Oj0

「それでもしばらく連絡が来なくて
ある日街中でKくんが私の友達と手繋いで歩いてるの見ちゃって・・・」
百合子はずっと俯いてたけど泣いてるのはすぐわかった
その後百合子が途切れ途切れ話してたのをまとめると、
どうやらKくんと百合子の友達は結構前から浮気していたらしく、
K曰く本命は百合子だったけど受験失敗した逆恨みで百合子を捨てたらしい



119::2012/04/29(日) 15:13:34.27 ID:M6UKG5Oj0

百合子の友達ビッチすぎわろたwwwとか思ってる余裕もないくらい
百合子は泣きじゃくってた
「それでも私、最初は強気でいたんだよ
Kみたいな男なんかこっちから願い下げだ、とかね
もちろん長年好きだった人たちに裏切られて本心は死にそうだったけど」



120::2012/04/29(日) 15:16:28.22 ID:M6UKG5Oj0

「だけど別れ際、Kに
お前みたいな重くて気持ち悪い女誰も好きにならねーから
って言われた後、
友達にもメールで
『百合子ごめんなさい。だけど、百合子がKくんを苦しめてるのを私は黙ってみていられませんでした。
もっと友達や彼氏は大事にするべきだと思う。さよなら』
って感じで言われて
被害者のはずが散々詰られて、そこでいっきに辛くなっちゃって」



122::2012/04/29(日) 15:19:17.41 ID:M6UKG5Oj0

この辺りから俺はそいつらに殺意が沸く
今すぐ百合子の地元に行って見つけ出してやるとか考えてた
「それが東京に上京してくるすぐ前だったから、
大学ではもうあまり人と関わりたくなくなっちゃって…」



123::2012/04/29(日) 15:22:05.34 ID:M6UKG5Oj0

「もう誰も好きになるもんかとか、
誰も信じたくないとかとか塞ぎこんじゃって」
時折百合子は作り笑いを作って渇いた笑い声をあげてた
それを見てる方が余計つらかった
強い子なんだな、でもそれでも受け止められないほど辛かったんだろうなって思った



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 15:23:00.51 ID:j5ZmOIRFi

支援



129::2012/04/29(日) 15:26:30.04 ID:M6UKG5Oj0

そこで長い間沈黙があった
時間はわからないけど、かなり長く感じた
俺は安っぽい慰めの言葉とか言っちゃだめだなと思って何も言えなかった
「それでもやっぱり寂しくて」
鼻水をすすりながら百合子がいった
「友達とか、出来たけどさ
あんまり信じられなくて
人のこと信じられなくなった自分のことも嫌いになりそうで」



132::2012/04/29(日) 15:30:28.36 ID:M6UKG5Oj0

なんかもう俺はイライラを通り越して落ちついてた
そして百合子への想いを再確認してた
百合子の初めて会ったときの笑顔とかが本心からのものじゃなかったとしても
守りたいなって思った
「この間紹介した悠くん、覚えてる?」
って急にあの男の名前を出されて警戒した



135::2012/04/29(日) 15:34:11.09 ID:M6UKG5Oj0

「前、悠くんに告白されたんだ
でもやっぱり、まだ無理かな
それに悠くんってたまにKくんと似てるんだよね
断っても諦めないって言われて
またKくんのこととか思い出して
なんか、ごめんね!」

俺が感じた悠の遊び人オーラは間違っていなかった



136::2012/04/29(日) 15:38:02.96 ID:M6UKG5Oj0

百合子は「長々とごめんね」って言ってて
俺はよくわかんないけど、雰囲気に呑まれたのか
言わなくちゃいけないって思ってた
ずっと無口だった俺の第一声が
「俺は、百合子のこと好きだよ」
だった
まだ無理って言ってるそばから告白するとかwww
って感じだったけど必死だった
なんかドラマの世界に飛び込んだ気分だった
人生初めての告白だったし、声もかなり震えてたと思う



138::2012/04/29(日) 15:43:10.55 ID:M6UKG5Oj0

百合子は少し顔を上げて俺をしばらく見つめてた
俺は顔を上げられずにずっと足元を見てた
百合子は俺から目を逸らしてまた鼻をすすった
「・・・ごめん」
分かってたけど、泣いた



140::2012/04/29(日) 15:48:43.53 ID:M6UKG5Oj0

深夜の公園のベンチで2人座って延々と泣いてた
なんで俺告白したんだっけ?とか
俺じゃだめかぁ、とか
ポケットの中では泊りに行くって伝えてあった友達からだと思われる着信で携帯はずっと震えてたけど放っておいた



144::2012/04/29(日) 15:53:12.20 ID:M6UKG5Oj0

でも途中で
なんかこれ俺振られたから泣いてるだけのへたれじゃね?って思って
百合子が話してくれたことへの気持ちを話していないことに気がついて
涙を袖で拭って百合子に向き直った
百合子も顔がぐちゃぐちゃだったけど
俺を見て少し泣きやんだ



146::2012/04/29(日) 15:57:40.35 ID:M6UKG5Oj0

「急にごめんね
だけど、百合子がそんな風に辛かったっていうのを聞いて
俺は百合子を守っていきたいって思ったんだ
まだ他人に恐怖を感じるなら俺がいくらでも慣れるのに付き合うから
さっきの告白のことは忘れてくれていいから、気にしないで」
みたいなことを俺はゆっくり言葉を選びながら話した



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 15:59:53.76 ID:Pq/394Ie0

これからの大学生活が嫌になるな
振られた噂なんてすぐに流れるし



149::2012/04/29(日) 16:00:14.39 ID:M6UKG5Oj0

百合子はまた少し泣いて頷いて笑ってた
抱き締めたかったけど我慢した
ふと時計を見るとかなり遅くなっていたので
本当に友達が殴り込みに来ると困るし
百合子も心配だったので帰るようにいった
別れ際、「俺くんだから話せたんだ、ありがとう」
って初めて出会った時の笑顔で言われて
あれが本当の笑顔なんだなって感じて嬉しくなった



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:02:02.54 ID:Jp05A88KO

悠と付き合って終わりだったら笑う



152::2012/04/29(日) 16:03:28.66 ID:M6UKG5Oj0

それからは大学では結構話すようになって
百合子も少しずつ友達を増やしていって
本当に楽しそうなときも増えていった
他の男とも話すようになったのを見て寂しいときもあったけど
百合子が少しずつKのことを乗り越えて行ってるんだなって見守ってた



154::2012/04/29(日) 16:06:21.31 ID:M6UKG5Oj0

半年くらいして、
俺と百合子の共通の友達が俺に
「百合子のこと好きなんだ」
って打ち明けてきた
なんていうか先手必勝、俺は何も言えなかった



156::2012/04/29(日) 16:09:06.41 ID:M6UKG5Oj0

もう百合子と俺も親友くらいに達していたから、
恋のライバルというよりは丁度いい相談相手だったんだろうな
俺ももう百合子は俺とは付き合わない方がいいだろうなって思い始めてたから
その友達(D)も良い奴だったから俺は腹を決めて応援することにしたんだ



157::2012/04/29(日) 16:12:34.33 ID:M6UKG5Oj0

百合子の趣味とかほぼ熟知していた俺は相当役に立ったはずだ
それで着実にDと百合子が仲良くなっていっていたある日、百合子に呼び出された

2人で食事をしながら最初は近況報告などをしながら笑ってた
だけど急に百合子は寂しそうな顔になって
「今日誘った理由なんだけど」って本題に入った
俺はなんとなく予想がついた



160::2012/04/29(日) 16:15:10.54 ID:M6UKG5Oj0

「私ね、Dくんのことが好きみたい」

なんでもない風を装いたかったけど、何も言えず黙ってしまった
「・・・そうなんだ!もうKは大丈夫そうだね!」
って言ったけど、明らか俺の声が死んでた
百合子はちょっと目を潤ませながら
「こんなこと言うべきかわからないんだけど・・・
ごめんなさい」
って謝られた



163::2012/04/29(日) 16:20:04.00 ID:M6UKG5Oj0

謝らないで、百合子が謝ることないよ
むしろ俺は百合子が元気になって嬉しいよ
って言いたかった
でももうなんか何も言えずに俺は首を振って
飲物飲むふりして少し目をこすった



164::2012/04/29(日) 16:23:35.02 ID:M6UKG5Oj0

そうしてしばらくした後、
無事Dと百合子は付き合うことになった
周りもみんな祝福していて
俺はDに感謝されまくっていっぱいおごってもらったりした
百合子はすごく幸せそうだった
初恋って本当に実らないんだなって自分を慰めてたよ



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:28:23.00 ID:203S1CCZ0

自分のこと悲劇のお姫様だと思ってる女っているよな
1がアフィじゃないなら良くあることだから気にするなカス



166::2012/04/29(日) 16:29:01.37 ID:M6UKG5Oj0

それから数年、百合子とDは今も付き合ってる
婚約はしてるがまだ未定らしい
俺は俺で元気に社畜です

今学生の人たち、自分の気持ちには正直に青春を謳歌して欲しい

確かにありがちなところもあったかもしれないけど
そういうことがよくある現実なんだと思っていただきたいです
色々言われてましたけど最後まで書き切らせてもらってしまいました
不快に思われた方には深くお詫びを申し上げます

それでは、ご清聴ありがとうございました!



170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:33:50.88 ID:Nd+5Tken0

>>166

で>>1は今彼女は?



173::2012/04/29(日) 16:35:57.71 ID:M6UKG5Oj0

>>170
いた時期もあったけど今はいないです



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:30:44.59 ID:z/KyfOsCi





172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:35:54.08 ID:cVGcsFQq0

乙かれー



175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:50:19.68 ID:M6UKG5Oj0

>>1乙
俺は好きだったぞ



177::2012/04/29(日) 16:51:44.24 ID:M6UKG5Oj0

なんちゃってwwwwwwwwwwwwwwwwwwww釣りですたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうえぇ



180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/29(日) 16:59:54.18 ID:Nd+5Tken0

めでたしめでたし




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