1:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:07:21.67 ID:iiu8vWe10
前回もそうでしたが、そう綿密に調べた上でのことではないので
細かい考証とかのつっこみは広い心で許して下さい。
それでは淡々と語るよー
2:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:09:33.50 ID:iiu8vWe10
1965年イギリス出身
あのクズの集まりガンズ&ローゼスの中にあって、
終始「俺は音楽がやりたいだけなんだ」と言い続け、
当時はどの口がそんなことぬかすかこのアンポンタンと思っていたけど、
20年以上とりあえず途切れることなく音楽をやり続けているのは
ガンズの中でこの人だけである、
ガンズ時代のインタビューでやたら「Attitude」と言う言葉を使いたがり、
そのまんま「姿勢」と訳せばいいものの、当時のBurrn!が
意地でも「アティティュード」と記載していたのがちょっと鼻についたのは
良い思い出。
関連記事:---アフィブログリンク---
3:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:11:00.56 ID:iiu8vWe10
マイケルのステージにも複数回登場しては、ブラック&ホワイト
からビリー・ジーンへのつなぎの変な小芝居演出にも
照れながらもどこか楽しそうに付き合ったりしていた。
そのマイケルの死後、故人を偲ぶコメントを求められたときに
「彼の人生はありとあらゆる暴露に傷つけられてきたんだから、
せめて俺はノーコメントだ」と言い放った男の中の男
4:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:14:44.51 ID:iiu8vWe10
とにかく正確無比の人間離れした演奏をする人。
この人にとってステージとは、エンターテインメントの場ではなく
長年の辛い修行と弛まぬ努力の成果を披露する場である。
そしてファンにとってもエンターテイメントの場ではなく、
CD音源との最限度及び差異のチェックの場である。
しかもめんどくさいことにドリームシアターというバンドは
わりとスチャラカなJ・ルーデス以外は全員そんなのばかりが
揃っているため、なんか非常に厄介である。
5:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:16:27.70 ID:iiu8vWe10
リスペクトに自分なりの楽しさ(グルーヴでも良い)を加えるが、
この人の場合、リスペクトなのかアスペルガーなのかわからない、
再現に対する尋常でないこだわりを見せたハイウェイスターを演奏する。
もちろんこの場合の観客の楽しみ方は、熱狂的な歓声ではなく
リッチーが適当にやったアーミングをピッチはもちろんフィードバックの
タイミングまで忠実に再現するギターロボットペトルーシZの動きを
直立不動のまま固唾を呑んで見守るのが正しい。
しかもたぶん2回やったら2回正確に同じ演奏すると思う。
11:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 19:59:57.31 ID:AlbFjaOg0
いきなりスラッシュ読めて嬉しい!
そしてやっぱり面白い!
12:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 20:21:59.04 ID:zT/vbo+Y0
14:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 21:57:25.66 ID:iiu8vWe10
「パパは変態 師匠はキチガイ」 ドウィージル・ザッパ
1969年アメリカ出身
あの超変態の鬼才、故F・ザッパの息子。
ザッパを父に持ち、ヴァンヘイレンに興味を持ったときに
父にあてがわれた師がよりによてヴァイだった時点で、
ファンデーションの匂いとおっぱいまみれのキラキラLAメタルを
横目に見ながらのアマゾン川下りのような人生が決まっていた
幸せなのか業が深いのかわからない生い立ちの持ち主。
しかし本人は、なんか育ちのいいイケメンで、
デビューした当初は全裸でウ●コしながらギター弾いたり
するんじゃないかと期待、いや心配したものだが、
わかりやすいハードロックを愛するギタリストだった。
15:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 21:59:51.06 ID:iiu8vWe10
プレイもトーンもノイズも何もかも忠実というよりは偏執狂的に
再現した恐ろしいストーカーみたいな「Unchaind」を披露し、
やっぱりカエルの子はカエルでキチガイの弟子はキチガイだったという人。
ちなみのこの「Unchaind」の完成度は前述のペトルーシの比じゃない。
そもそもギターの手ほどきがヴァイだった時点でまともじゃなかった。
アルバムは今amazonで結構いい値段で売ってるが買って損はない。
モトリーのなんかいかにもって感じの「hot for teacher」とかも入ってるからw
16:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 22:10:13.87 ID:iiu8vWe10
1947日本出身-2007年没
その昔、深夜のラジオ番組「パープルエキスプレス」で
ギター講座を始め、それまでのギター雑誌の講座をことごとく
全否定して、ロックのギターに初めて楽典を持ち込んだ人。
ナイトレンジャーの「Dont tell me you re love me」を数ヶ月かけて
一音一音ポジションと指とアップかダウンかまでも指定して
たぶん日本で初めてあの曲を完コピした人でもある。
しかも具体的に、「ギター雑誌のこの譜面の通りに弾くと
こうなります。ほら違うでしょ?」みたいな、毎回各方面に敵を作りながらも、
その骨太な知識とわかりやすい講座で、夜更かしギタリストを増やした。
17:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 22:12:02.98 ID:iiu8vWe10
良いかと言う話と、日本人用ショートスケールのナローネックの
開発の必要性を常日頃から説いていた。
生い立ちは日本が世界に誇る某大企業の創業者の孫だかひ孫で、
政界に行ってたらポッポくらいにはなってたかもしれないボンボンだったが、
音楽と言う道楽を生涯続けた人。
カコフォニーの電話インタビューのとき、当時名を上げていた
ジェイソン・ベッカーよりも、まだカタコトだったマーティ・フリードマンの
日本語に注目。「この人、本当に日本語喋れるようになる気がします」
と今日のマーティを予言。もっとも20年後タモリ倶楽部の空耳アワーに
出るまでは予測はつかなかっただろうが。
19:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 22:26:04.32 ID:iiu8vWe10
1958年オランダ出身
両親ともに音楽家の家に生まれ育ち、ギタープレイもさることながら、
作曲に早くから才能を開花させ、自らの名前を冠したヴァンデンバーグでデビュー。
なぜか蝶ネクタイを愛用し、ステージ衣装は蝶ネクタイが多かったが、
いかんせん顔(と体も)がゴリラなもんだから、ステージに立つと
何かヘンだったのだが、それよりもボーカルが和田アキ子だった方が
ヘンだった。
その後ヴァンデンバーグも和田アキ子も蝶ネクタイも捨てて
晴れてホワイトスネイクに参加し、セミの幼虫みたいな下積み生活に
別れを告げるも今度は体を壊し、セミのように短い栄光の日々を終えた人。
しかもそのただでさえ短かった栄光の日々の晩年はヴァイという通りすがりに
全部持っていかれていた。
みんな泣けてこないか?俺は泣けてくる。
21:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 22:45:29.23 ID:iiu8vWe10
1970年アメリカ出身
19歳でデビュー。レーベルは意外にもあの速弾き梁山泊シュラプネル。
当然高い演奏技術を誇るも、いかんせん周りはそんなんばっかりなので、
埋もれた数年を過ごす。
ドラッグでヘロヘロになっていたC.Cデヴィルの後任でポイズンに参加。
しかしこの男、ヘロヘロではなかったもののエロエロだったみたいで
早速ドラマーの彼女に手を出して解雇され、路頭に迷う。
22:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 23:00:25.85 ID:iiu8vWe10
出し続けていたら、スタンリー・クラークのアルバムに呼ばれて
フュージョン作品を作ろうとしてたら、スタンリーから要求されたのは
「それは俺がやるからお前はロックのギター弾いてくれや」と言われ
へそを曲げる。
その後MR.BIGの解散ツアーのギタリストに誘われ参加するが、
ツアー終了後はメンバーの特に誰に誘われることもなく、
またソロ活動の旅に戻り、ブルース色を強めて風貌も
こ汚い怪しい人になっている。
24:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 23:32:35.00 ID:iiu8vWe10
1964年アメリカ出身
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンド名を聞いたとき、
上半身裸の男達が丸太とか叩きながらキャッホキャッホ言ってるグループ
なのかと思ったら、ハーバードを首席で卒業し、政治家の秘書まで
勤めておいて、いらんこと言って先生を怒らせてクビになったあと
ヤケになって始めたバンドが大当たりと言うリア充臭溢れる男。
親は左翼活動家という、何ともアレな生い立ちの持ち主で、
日本で例えるなら、革マル上がりで日教組のアカ教師を
親に持ち、東大を首席で卒業して社民党代議士の秘書になったはいいが、
「いやあ、先生、革命とか今どき本気で言ってるんすか?ww」とか言って
クビになった後、インディーズで始めたバンドが大当たりってところか。
憎い。
25:名も無き被検体774号+:2012/08/04(土) 23:49:36.80 ID:iiu8vWe10
1946年イギリス出身
そのキャリアと音楽的功績に反して極端に自己評価の低い人。
UKに参加するも、イングヴェイとザックを足して何も割らない
ような性格のE・ジョブソンというキーボーディストに苛め抜かれて
脱退。しばらく生活に困り、何を思ったか自分のギターをファンクラブに
売りに出すという暴挙に出る。
結果的にE・ヴァンヘイレンのコネでレコード会社との契約を
勝ち取るまでファンからの寄付で生きながらえるという、
溢れる涙が止まらない不遇にもほどがある不遇を過ごした人。
その後シンクラヴィアとかシンタックスとか非常に高価な機材で
レコーディングしていた時期があるが、現在は使っていないみたいで
また売ってしまったんじゃないだろうか。
26: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/08/04(土) 23:49:53.45 ID:P0LK+maE0
セミとか革命とか、ただでさえ面白かった文章がパワーアップしてるwww
もっとやってくれwwwww
28:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 00:20:05.19 ID:L4LD7nKS0
1966年フィンランド出身
オウフwwwいわゆるストレートな質問キタコレですねwww
おっとっとwww拙者『キタコレ』などとついネット用語がwww
まあ拙者の場合イングヴェイ好きとは言っても、
いわゆる早弾きとしてのイングヴェイでなくメタクラシック奏者として見ている
ちょっと変わり者ですのでリッチーの影響がですねww
ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www
まあバッハのメタファーとしてのトリロジーは純粋によく弾けてるなと賞賛できますがwww
私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwポストパープルのメタファーと
商業主義のキッチュさを引き継いだキャラとしてのですねwww
イングヴェイの音楽性はですねwフォカヌポウwww拙者これではまるでオタクみたいwww
拙者はイングヴェイオタクではござらんのでwwwコポォ」
29:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 00:39:00.44 ID:L4LD7nKS0
1959年イギリス生まれ
ゲイリー・ムーアの演奏に衝撃を受け、そのまんまギタリストになり
のちにシン・リジイにまで入ってしまった人。どんだけゲイリー好きなんだ。
その後ホワイトスネイクで何やら小銭を稼ぐと、独立してブルーマーダー
を結成し、ちっちゃなイングヴェイのようなちっちゃな独裁政権を敷くも
自ら放棄してシン・リジイを再結成させる。
意外と知られていないがこの人もオジーのオーディションに落ちている。
30:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 00:59:36.26 ID:L4LD7nKS0
1962年アメリカ出身
おおよそ全ての洋楽ロック好きの日本人が恥としてしているJ-POPを
その洋楽側の立ち位置から「最高!」で全肯定してしまい、彼らを
大いに当惑させた人。
しかも生半可なリップサービスではなく、一回り小さいメタリカくらいには
巨大化していたメガデスを辞めて、日本に活動の拠点を移してまで
J-POP好きを有言実行している変わり者。
31:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 01:04:21.52 ID:L4LD7nKS0
深い愛情と造詣を見せるその言動は、日本の多くのミュージシャンたちを
海外へと勇気付ける反面、「僕くらいは最低限弾けて当たり前」とか
「聴いたメロディはどんなメロディでもその場で耳だけで弾けるのがギタリスト」
など、本場のいわゆる「ギタリスト」の高レベルな矜持を日本語で説くその説得力は
日本の音楽業界的には国宝と言ってもいい。
ちなみに1は新宿のおもいで横丁にある松屋の食券販売機で、
280円の牛めしの食券を1080円入れてお釣り800円受け取る
マーティを見たことがあります。
33:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 02:35:32.27 ID:iNEMMfuW0
続けてくれ。
38:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 22:10:45.38 ID:L4LD7nKS0
1946年 イギリス出身
プログレのファンって言うのは非常に厄介な人たちが多く、特にこの人は
キングクリムゾンを、わざわざ「クリムズン」と言い直すような困った人たち
によって、長年に渡って神格化され続けている。
また、数年に一度旧作のリマスターだのボックスセットだのを出し、
中身は大して変わらないものだから、前述の困った人たちは一様に
「またフリップ爺さんの年金徴収だわ」などと皮肉をいいながらも
ディスクユニオンに足を運んでは結局2セットずつ買っている。
39:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 22:24:19.27 ID:L4LD7nKS0
1944年イギリス出身
クラプトン、ペイジと並び英国三大ギタリストの中に数えられるが、
他の二人と違うのは、あまりスキャンダルとは縁のないキャリアだったこと。
とにかくこの人のキャリアは、大きな山も無い代わりに谷も無い
アルバムを出す→ツアー→隠遁→何年後かに突然アルバムを出す
のサイクルを守り続けて30年以上なので、特にスター扱いされることもなく
老け方もそれなりで、年輪も感じさせないのと同時に
衰えも特に感じさせない珍しい人。
40:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 22:24:43.71 ID:L4LD7nKS0
こだわりがなく、大抵の場合レコーディングメンバーの誰かに書かせた曲に
肉付けをしていくスタイルを取っているので、「スターサイクル」みたいな曲を
ヤン・ハマーに書かせアルバムごとに曲調がガラっと変わったりする。
奏者としてはバリバリの現役で、20年くらい前からピックを使うことを
やめて指で弾くようになり、アームを多用するにも関わらずほとんど
チューニングが狂わない神業プレイを、世界のあちこちで聴かせている。
またベーシストが若い女の子な上、非常に優秀なプレイヤーで
ペイジやクラプトンだったらとっくに手を出してそうなのだが、
孫娘を見守るおじいちゃんみたいな顔して演奏している。
41:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 22:26:11.80 ID:L4LD7nKS0
今日は仕事がしんどかったんで、やっぱり頭働かないや。
というか、ネタも尽きたんでとりあえずおしまいってことで。
お付き合い頂きましてありがとうございました。
43:名も無き被検体774号+:2012/08/05(日) 22:41:14.27 ID:yqi64+cZ0
次回も楽しみにしております
引用元:おっさんが再び語るロックギタリスト列伝
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